jdanmi




沖縄県知事の仲井真弘多氏が、政府からの辺野古埋め立て申請を許可した。


僕も驚いたが、これもまた出来レースというか既定路線だった感が歪めないと思う。


誰しも最初は本当に理想に燃えて、そして理想を掲げて選挙に立候補して、そしてめでたく当選する。


だが実際に沖縄県民の代表としてその立場に就任して現実に当たれば、理想は止むなく潰える事はどこの世界にも有る事だと僕は思うのだ。


安倍晋三氏も、内閣総理大臣に就任し実際に日本国の国家元首の立場に立てば、アメリカ合衆国との調整や兼ね合い上、沖縄県民の皆様に負担をお願いするしか他に無いのだと思う。

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勿論、「普天間基地の移設先は最低でも沖縄県外、辺野古埋め立ては断じて容認出来ない。」旨が沖縄県議会として採択されたので、それが紛れも無い沖縄県民の皆様の総意だろう。


そして仲井真弘多知事も最初は普天間基地を沖縄県から外に出す事を理想に掲げていたのだが、実際に沖縄県民の代表として、沖縄県知事として日本政府やアメリカ軍と交渉に当たる立場になれば、現実的に取引や交渉、或いは駆引きの中で最大限に沖縄県の利益を確保する姿勢に転じざるを得ないのだと僕は見る。



仲井真弘多知事は、決して沖縄県民を裏切ったのではない。
仲井真弘多知事は、決して裏切り者ではない。



彼の知事就任当初からの変節は、最早致し方ないのだ。
辺野古埋め立て容認は沖縄県民の皆様の、そして沖縄県民のお一人である仲井真弘多知事の本意では決してない。


だが彼は本意を曲げた代わりに、政府から多大な援助と支援を引き出す事に成功したではないか。


仲井真弘多知事は現在の状況下の中で、最大限に最善の仕事を成し遂げた。
彼は沖縄県知事として、最大の仕事を物凄い苦労の中で成し遂げた。


日本国に存在する米軍基地の実に70%以上が集中する沖縄県にあっては、僕が思うに破格と言える位の具体的援助策と支援策が、政府やアメリカ軍より沖縄県民の皆様に対して与えられるべきだ。


例えば、沖縄県民の皆様の義務教育と子供医療費は完全無償にするとか。
沖縄県民は米軍基地内の食堂をいつでも無料で利用出来るとか。
基地周辺の住民は水道光熱費は完全無料だとか。
沖縄県民の皆様の所得税は、年収800万円以下の方は無税とするなど。

やろうと思えば工夫次第で幾らでも出来るだろうに。

政府から沖縄県民の皆さまへの多大な援助も、常に有って然るべきだろう。


大変に美しいまるで宝石の様なスカイブルー色に透き通る、可愛らしくて好奇心旺盛なジュゴンが生息する辺野古の海が埋め立てられる事は、この僕とて忍びない。
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jdanmi





だが一方で、現実とも折り合いは付けなければならない。


仲井真弘多知事が記者会見の席で興奮し、やや激昂したのは、彼が一生懸命に知事として最大限の仕事をしたと言うのに、それを記者から然も裏切り者呼ばわりされた事が彼としては腹立たしかったのだろう。


これでもし、日本国がお隣の中華人民共和国や大韓民国と、最悪軍事衝突となってしまった場合に米軍が出撃したり具体的行動が伴わなかった場合、その時こそは米軍には日本から出て行ってもらわねばなるまい。



最後に、僕の大好きな歌で職場の忘年会の2次会でも歌った、THE BOOMの島唄を贈る(本記事冒頭に動画)。
この歌はボーカルの宮沢和史さんが沖縄の海をモチーフに作詞作曲した歌だ。
♫海よ 宇宙よ 神よ 命よ  このまま永遠に夕凪を♪