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レトロな物を紹介せよとの指示を受けて、クラシック音楽鑑賞がほぼ唯一の趣味の僕は、これを紹介する。


カール・リヒター指揮、バッハ:マタイ受難曲 AD1958録音盤だ。


彼は後にもマタイ受難曲を再録音したから、これは旧盤に当たる。




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正に聖トーマス教会のカントール(合唱長)の任に就き、従って音楽の父:ヨハン・セバスチャン・バッハの正に後継者でもあった、カール・リヒター。




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これは言わずと知れた、音楽の父の最高傑作の録音の内で、最高の不滅の名盤だ。



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最初から最後まで一瞬たりとも弛緩する瞬間は全く無く、極度な精神の集中が終始張り詰めて緊迫する演奏だ。



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だから日本のバッハ研究の第一人者でもあった磯山雅先生も著書「マタイ受難曲」の中で仰る通り、窮屈で遊びが無く聴いていて息苦しく感じる側面も無い訳ではない。




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しかしこれ程までに孤高の気高い精神で貫かれた演奏を示す事が出来るのは、カール・リヒターさんが世界人類史上で唯一の人物だ。



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お若いリスナーの皆様の中には、このリヒター旧盤のマタイ受難曲はとても聴き辛くて、とても聴いちゃいられないと言う方も実際にはいらっしゃる事と思う。




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しかし彼のバッハ演奏は、他の誰にも絶対に真似の出来ぬ唯一のバッハ芸術だ。




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生前のバッハがもしリヒターの演奏に接したのなら、さぞや大喜びに歓喜し咽び泣いたに相違無い。


これが今から64年間も前の大昔の録音なのに、未だにこれを超える録音は皆無とされる。





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音楽の父の大傑作であり西洋音楽の最高峰とされるマタイ受難曲の、レトロな超一級品の演奏を、是非貴方もどうぞ。