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俺は今日は朝からこの持ち込んだ個人のノートパソコンの前にへばり付いている。

そう、任務終了を正式に現地の所長と郷里の職場から告げられ、明日の昼頃にここを発つ事になったのだ。
帰りの道中の宿泊施設の予約をネットでしたり、メールを書いたり。

これから、お名刺を頂いた方々にメールを書かなければならない。

そして周囲の方々への挨拶も未だ済んでいない。


実に、去り難い。
実に名残惜しい。

俺は正直、泣きそうだ。


俺は、ここの方達と打ち解けて情が移ってしまったのか。

だが任務を無事に終えた俺を、郷里の妻や大切な友人達は待っていてくれているし、本来の自分の仕事だってあるのだ。


あっと言う間であった。

本当に、楽しかった。
逆に俺が被災者の方々から元気と勇気を頂いた。

これは一生の思い出だ。

職場のボスは、帰りの道中、ホテルに宿泊しながらとかしてゆっくり安全運転で帰って来いと仰る。

このブログを書いている最中、ここの避難所の方々が任務を終えて帰郷する俺の為に、「これ、帰りの道中食べて飲んで下さいね。」と食料と飲料を渡してくれた。

逆に俺がもてなされて、気を使われてしまってやしないか??


俺は、涙を流さずに最後のお別れの挨拶をする自信が、余り無い。