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僕の下に実に不穏な情報が、つい最近もたらされた。


現在、ローマ教皇庁内の教会保守派勢力の中で、新ローマ教皇(法王)のフランシスコⅠ世(本名:ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)様に対する暗殺の策動が存在すると言うのである。


情報の出処は、実名は伏せるが海外の某大学教授の博識で聡明な先生。

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実は、僕はこの事を半ば予測というか、兼ねてから心配していたのだ。


物腰温和で非常に親しみ易く、気さくで庶民派のフランシスコⅠ世様の法王就任後の動きは、我々の予想よりもずっと早かった。
彼は就任後僅か1ヶ月で直ぐに教皇庁改革の為に8人の枢機卿(カーディナル)による諮問委員会を新たに創設した。

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ローマ教皇の手により直接に選出されたその委員会のメンバーの中には、ローマ教皇庁最高責任者のタルシシオ・ベルトーネ国務長官、アンジェロ・ソルダーノ首席枢機卿など教皇庁内フリーメーソンの主要メンバーは全員外されて一人も入っていないのだ・・・。

むしろアジア、アフリカ、オセアニア、南米、中米、北米などの教皇庁改革派の反主流派メンバーが全てを占めている。


新教皇様がこのまま独自路線を突き進めば、敵対勢力も黙ってはいないだろう事は無関係者の僕だけでなく誰の目にも明白だった。

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ローマ・カトリック教会は主イエス・キリストを開祖に実に2000年間もの気の遠くなる長大な歴史を持つ世界人類史上最大の宗教団体だ。
僕が思うにだが、そんな尋常ならざる歴史に裏打ちされた、全世界中に今も尚11億人以上もの信徒数を誇る巨大組織・巨大団体は、元より超保守的な巨大官僚機構に統治されるのは最早半ば宿命であろうと思うのだ。

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だが、比較的最近も、ローマ教会のこの行き過ぎた閉鎖性を率先打破する事を試み、本気で改革を試みたローマ教皇は、やはり教皇庁内の保守派勢力の手により暗殺され、静かにこの世を去った・・・。

そう、あのやはり庶民派で親しみ易く、当時民衆に絶大な人気を誇っていた、ヨハネ・パウロⅠ世(本名:アルビノ・ルチアーニ)様だ。


彼も、就任直後に早速ローマ教皇庁の主要人事に着手し、フリーメーソンメンバーであった枢機卿・大司教などの幹部を全員更迭しようと彼独自に人事リストを作成し、当時のジャン・ヴィロ国務長官(フリーメーソン会員)に突き付けた。
(国務長官はローマ教皇庁の最高責任者であり、ローマ教皇に次ぐナンバー2)


ヨハネ・パウロⅠ世:「どう思いますか?」
ジャン・ヴィロ国務長官:「・・・。これは未だ時期尚早です!教皇様、何卒どうか思い留まって下さい!!この人事案は適切ではありません!!!」
ヨハネ・パウロⅠ世:「私はただ、より良い教会作りに邁進し、世界中の恵まれない人々にただ献身したいだけなのです。」
ジャン・ヴィロ国務長官:「・・・。」



その翌朝、ヨハネ・パウロⅠ世様は、教皇居室で変死体で発見された。

この世界的衝撃事件の後、これまた世界的に有名な腕利きのジャーナリスト複数名が血眼になって捜索・取材しても、ヨハネ・パウロⅠ世様の診療録も投薬記録も処方箋記録も、全て何者かの手に拠って既に完全に削除・抹消されていた。


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保守派にとって、改革派は常に目障りで邪魔な存在なのだ。
これはどこの世界でもそうだろう。
我々の身近な社会、コミュニティである職場や隣近所、学校、クラスメイト、PTA、スポーツ少年団、義理家族・・・。

これをお読みの皆様におかれても、思い当たる節は大いに有ろうかと思う。

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だが聖書にはこう有る。
「悪魔は最初からの人殺し」
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だが僕が思うには、既に暗殺されたヨハネ・パウロⅠ世様にしてもフランシスコⅠ世様にしても、自身の死や暗殺などローマ教皇就任当初から全く恐れていないのだろう。

世界平和実現の為には、自らの命も捨て去り、投げ打つ。
そう言った途方も無い勇気と覚悟と度胸は、キリスト教教祖のイエス本人にせよ、その直弟子達12人にせよ、そしてその直弟子に続く心有る勇敢なローマ法王様にせよ、皆当たり前の様に具備しているのだと僕は見る。


無論、この僕はそんな勇気や度胸なんぞこれっぽちも持ち合わせちゃいない。


だが、こう言う世界的巨大組織で人々の厚い信認を得て上に昇り、それこそ世界政治の表舞台の最前線で活躍される方達の心構えや思想と言ったものは、我々庶民の想像など遥か遠く及ばない事は誰にも明白であるが故に理解可能だと思うのだ。



我々凡人や庶民は、取り合えず自分や自分の家族の事しか考えられない。
我々凡人や庶民は、取り合えず自分や自分の家族を良くする事しか、真面目に真剣に考えられない。
そう言うものだ。誰しもがそれで当然だ。



だが世の中には非常に稀だが、世界や延いては地球が平和と幸福に満ち溢れる事を本気で理想し思い描き、夢に見て祈り、それに基づいて敢然と行動を起こす人間はこうして実在するのだ。




僕もこの情報源の大学教授先生と同じ祈りを、稚拙で僭越だが重ね合わせて心から祈る。
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情報源の某大学教授先生:「フランシスコⅠ世様が、神の手により護られます様にお祈り致します。」