
ここ最近は雨が多く、梅雨の季節を実感するなぁっと思っていたら、急激に蒸し暑くなって来た。

そこで僕からのお勧めは、ずばりエアコンだ。
適度に使用すれば、湿気も取り除かれてかなり過ごし易くはなる。
だが余りに設定温度が低過ぎたり、余りに強く長時間運転していると、体調を崩す。
やはりここでも適当な適度がもっとも妥当なのだ。
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穏和な日常生活の風景。 幸福。 幸せ。 心の安定。 精神の充足。 心の平安。 愛情。 愛と調和。
バッハ:ロ短調ミサ曲は、僕があらゆる音楽作品の中の最高傑作であると確信する、音楽の父の芸術の集大成だが、これのチェリビダッケ盤の素晴らしさを著書の中で言っている音楽評論家の方がいらっしゃり、僕がその絶賛の言葉に触れたのは今から25年間も前の事だった。
それは今思い出せば確か、洋泉社の「クラシックCD名盤バトル」の中で、音楽評論家の許光俊先生が、この演奏を「ルネッサンス音楽の様だ」と評して、チェリビダッケはこのロ短調ミサ曲の全体どころか、その外枠の大枠までもが見えていたのではないかと思える、とか。
チェリビダッケの地獄耳の前では、演奏者達は一切誤魔化しが効かない、とか。
それがずっと僕の頭の片隅に有り、やがて25年間も経ち、こうしてレーベルも東芝EMI→ワーナー・クラシックスに移行しており、宗教声楽曲作品集&オペラ曲集としてCD11枚組のセット物で、タワーレコード・オンラインにて販売されていた。
500円分のポイントを消費したら、消費税・送料・手数料全て込みで2500円と言う破格の爆安さ。
CD1枚230円。但し紙ケースだ。
セルジュ・チェリビダッケは終生録音を否定し拒否した事でつとに有名なカリスマ指揮者だが、こうしてライブ録音として彼の芸術の一端を窺い知る事は、取り敢えずは可能となっている。
早速第1発目のロ短調ミサ曲を、既にもう何度も聴いたが、これがチェリビダッケでしか成し得ない極美の芸術。
ただ気になったのは、AD1990録音であるにも関わらず、信じられない事に録音に関してはADDの表記が有り、つまりアナログ・ステレオ録音なのだ。
デジタル録音が日本のSONYにより実用化されたのは、AD1980丁度辺り。それから10年も後の録音なのにアナログ録音とは、録音技術が古過ぎる。
しかし録音状態はそれ程悪くはない。
ライブ録音の上にアナログ・ステレオ録音であると、音質はやはりそれなりだが、チェリビダッケの演奏そのものは本当に素晴らしい。
彼と同年代の帝王カラヤンともショルティ閣下とも違う、チェリビダッケだけが切り拓いて具現した独自世界が、そこには悠然と広がる。
テンポが遅い個所は極端なまでに遅いが、じっくりと音の響きを徹底的に丁寧に美しく重ね仕上げて行く為、テンポの遅さが聴いていて苦になる事は全く一切無い。
それどころか、彼のテンポの遅さの中にこそ、深い祈りを確かに感じ取る事が出来る。
稀代のカリスマ指揮者であり、真のマエストロ:巨匠であるセルジュ・チェリビダッケの録音を、こうして安価に手軽に聴ける人生の楽しみがまた一つ増えて、僕は幸福で幸せである。
メニューは以下になる。
構成数 | CD11枚
録音 | アナログ・ステレオ、デジタル(全てライブ録音)
エリア467
お酒も煙草も浮気もギャンブルも全くやらない、日本の地方に住む中年男性です。