2014年07月
2014年07月21日
マレーシア航空機墜落事故に哀悼
ウクライナの親ロシア武装集団の実効支配する上空で、マレーシア航空機MH17便が、どうやらロシア製地対空ミサイルブク:BUKにより撃墜された様だ。
乗客・乗員計298名もの尊い人命が、一瞬の内に奪われた。
今回の悲惨な事故の犠牲者の方々には、主イエス様に心よりの哀悼のお祈りをお捧げしたいと思います。
当然ながら、既に大きな国際問題となってしまっており、国際連合:安全保障理事会は緊急に会合を開き対応を協議、関係各国・諸機関に迅速な調査とそれ等への全面協力を呼び掛ける声明を発表した。
誰の目にも明らかに、軍属勢力が民間機を撃墜した。
現地の人々の目撃証言に、「雲の上の空から、突然に飛行機が落ちて来た。」、との衝撃証言も有る。
これは、最大限の非難で断罪されるべき卑劣な非人道行為だ。
アメリカ合衆国は、既に早い段階でロシア勢力のミサイル攻撃に因るものだと断定。
オバマ大統領とケリー国務長官は、直ちに強い非難声明をロシア連邦に対して明らかにしている。
アメリカ合衆国は、言うまでもなくダントツ圧倒的に世界最大の軍事国家であり、従って当然情報機関の規模や能力も比肩し得る者の無い世界最大最強だ。
軍事機密事項であるが故に正体は余り明らかにはなっていないが、恐らくは高度な赤外線センサーを持つ軍事偵察衛星等により、ウクライナ東部地域でのロシア製地対空ミサイルの発射が確認出来たのだと見られる。
国際社会の場で公然とロシア連邦を名指しで強く非難して、プーチン大統領に対しても直接に抗議している様子を見るに、アメリカ合衆国は今回のマレーシア機撃墜事件に対して、相当の証拠を握っているものと思われる。
墜落現場での親ロシア武装勢力の不可解と思える、現地調査に対する執拗な妨害活動も、今回の事件の不可解さをいや増してしまっている。
プーチン大統領は当初、「今回の事件・事故はウクライナの責任だ。」と逆ギレして見せていたが、欧米が歩調を揃えての更なる追加制裁の構えを見せ付けられて、「今回の悲劇を、誰であろうと政治利用するべきではない。」との一般論的正論へとトーンダウンを見せた。
実際には、本当には、何処の誰がアムステルダム発クアラルンプール行きのマレーシア機を撃墜したのか。
真相は依然闇の中であり、実際の関係者達は恐らくは真実を語らない筈だ。
今、話題になっているブラックボックスの解析が滞り無く完遂されて仮に全面公開されたとしても、その内容に対して犯人特定の有力な手掛かりを期待する事は、期待薄だと思われる。
いや、関係者や当事者に、今回の事件の真相を語る事は出来ないだろう。
撃墜されたマレーシア機からは、何等のSOS救難信号も発せられた形跡は見られない。
つまりは、恐らくいきなりミサイル攻撃を受けて撃墜されたのだ。
しかも、親ロシア武装勢力の将校と思われるアカウントで、twitterにて「ウクライナ機を撃墜した」と戦果を自慢するツイートが発せられ、直ぐにその後にこのツイートは削除されている。
日本語でバカッターなどと揶揄されているのはやはり良く的を得ていると言わざるを得ないのだろうが、今回の悲劇は到底茶化せるものではない。
墜落現場周辺から、BUK地対空ミサイルの車両らしきが速やかに退去する模様もカメラに収められ、その映像は既にYOU TUBEにて世界中に公開されている。
マレーシアのナジブ首相は義理の祖母が今回の撃墜事故の犠牲者となってしまった事も有り、プーチン大統領に対して怒りを顕わにしている。ウクライナ現地に入ったリオウ運輸相も、怒りを隠さない。
日増しに強まるロシア連邦に対する国際社会からの非難。
犠牲者数が最多となってしまったオランダの、在ロシア大使館には、ロシア国民から次々と哀悼の花束や子供向けの玩具が、哀悼のメッセージと共に添えられている現在。
それ等の文言の一つは、こうだ。
「私達を、どうか赦して下さい。」
この文言に、僕は非常に衝撃を覚えた。
ロシア国民の一部は、既に自国の軍属勢力が、この様な痛ましい悲惨な事件を引き起こしてしまったのだと自認しているものと思われる・・・。
金髪の巨爆乳のプーチン大統領のお嬢様は大学で日本史を専攻されたのだが、今回の歴史に残る悲惨な事件を、一体どう受け止めているのだろうか?
スポーツと政治は無関係だと昔から言われるが、それが国際社会の暗黙のルールだとするのなら、軍属勢力が例え故意ではないにせよ民間人を攻撃対象とする事は、この21世紀の時代にもまかり通る事なのだろうか?
我々日本国としては、これまで安倍総理が折角外交努力を積み重ねてロシア連邦のプーチン大統領との関係改善が上手く進んでいた所に、今回のウクライナ分離騒動。
日本国は欧米に歩調を合わせる形で明確にウクライナ支援の姿勢を表明し、ロシア連邦に対する制裁に踏み切り、プーチン大統領を驚かせている。
一方でウクライナのポロシェンコ大統領は日本の多大な支援に感謝し、「安倍総理に1日も早くお会いしたい。」としている。
ここで、或る程度以上の世代の方々は、想起する大事件がお有りだろう。
そう、旧ソ連によって引き起こされた、あの衝撃的な大韓航空機撃墜事件が。
当時のソ連の領空を侵犯して(これは事実)スパイ行為をしていたとして、当時のロシア空軍が大韓民国の民間旅客機を、ミサイルで撃墜した。
当然だが、乗員・乗客は全員死亡。
実に心痛む悲劇は、哀しい事に繰り返されてしまっている。
しかも実質、同じ国家に因ってだ。
辛うじて中国がロシアの一定の擁護に廻ってはいるが、ロシア連邦は国際社会における孤立を深める事となってしまった。
ロシア連邦の国家最高指導者であるヴラディーミル・プーチン大統領の今後の対応に、全世界中の注目が集まっている。
ここからは完全に僕の個人的な推測に過ぎないが、恐らく今回の旅客機撃墜は、現地の武装勢力、若しくはロシア軍に因る誤射・誤爆だろう。
中央のモスクワやプーチン大統領その人による指示や命令だとは到底思えない。
何故ならば、こんな事をした所でロシア連邦やプーチン大統領に国益や利益など生まれる筈も無く、事態は全くその逆に推移するだろう事は明白だからだ。
非常に頭が切れる上に、国内に対しては強権的政治姿勢の一方で、冷静沈着で緻密な計算に基づく外交判断に優れる国家元首であり、ここぞと言う時には抜群の決断力や行動力を見せる、国家最高指導者として非常に有能な力を見せるプーチン大統領なら尚更だろう。
そう見て行くと、ロシア連邦やプーチン大統領は、欧米勢力の巨大な何者かの謀略に遭ったのかも知れない可能性も浮上して来る。
何れにせよ今は、プーチン大統領はクレムリン(ロシア大統領府)の執務室にて、頭を抱えて大いに苦悩している事だろう。
今回の悲惨な事件が、自国の軍や情報機関からの報告に拠り例えそうと判明しても、まさか今更ながらに自国に拠るものだと認めて、謝罪する訳にも行かないだろう。
かと言って、知らぬ存ぜぬの無視を決め込み、ウクライナや欧米批判の逆ギレ政治姿勢を保持するのにも、既にもう限界だろう。
非常に困難な外交判断を迫られているロシア連邦。
戦争と言う暴力の応酬は、ウクライナ国民もロシア国民も、誰も望んでいない。
今回の悲惨な旅客機墜落事件が、非常に難しい事だろうが平和裏に解決されて、戦争に発展するなどと言う愚かしい方向には推移しない事を祈って止まない。
今回の旅客機墜落事件において、搭乗チケットのオーバーブッキングにて幸運にも同機に搭乗せずに済んだ、イギリス人家族が一部で話題だ。
人の運命は、予め神様によって決め定められているものなのだろうか・・・??
末筆ながら、今回のマレーシア旅客機撃墜事件の犠牲者の方々の御冥福を、今一度主イエス様に心よりお祈り申し上げます。