我々夫婦はそれ程興味は無かったのだが、歴史大好きの妻の甥っ子R君に、この映画:「真田十勇士」のパンフレットを渡してしまったら、もうR君から伯父さん一緒に観に行こうとせがまれて、断れずに、本日鑑賞して来たです。
僕も確か・・・、R君と同じ小学生の時分に、学校の図書館で、「真田十勇士」って本を読んだ、気がする・・・。
今となってはもう、余り良く覚えていない。
学校の先生よりも、戦国時代の歴史に超詳しい甥っ子のR君に拠れば、真田十勇士の10人の勇猛果敢な配下は、全員架空の人物らしい。
だが、猿飛佐助を演じる中村勘九郎さんの演技の素晴らしい事、面白い事、とても愉快な事。
中村勘九郎さんって、本職は歌舞伎役者だろう?
だけど、これはもう猿飛佐助は彼をおいて他に適役は居ないってな位に、メチャ面白かったぞ!
劇場の観客達は、御高齢の男女が多かった。
ハンサム俳優:加藤雅也さん演じる真田幸村も、今までのイメージとはちょいと違う役柄を演じていらして、それがまた面白かったね。
大島優子さん演じるクノイチ(女忍者)も、この物語の筋書きに、より面白いアクセントを与えていた感じ。
今の時代、こんな事を言ったらクサいのだろうが、やっぱり目的・目標を1つに同じくした仲間って、ええもんやなぁ~(^^)
物語序盤は、結構笑いの要素が随所に有って、面白くテンポ良く話が進行して行くのだが、物語の進行に連れて、いよいよシリアスさが徐々に色濃く前面に出て来ていた。
そして最後は、意外などんでん返しが我々を待っていた。
劇中で描かれた一番家来の彼、猿飛佐助とお殿様の真田幸村の関係は、現代に生きる我々の上司と部下の関係にも、見出す事は可能だろうか?
僕の今の上司は、部下で従業員の僕に対して、口煩い事は全く仰らない。
ただただ、穏和に静かに助言するだけに留めて下さっている。
僕はとても幸運で恵まれた部下だろう。
この映画は、全ての日本人の老若男女が楽しめるどころか、日本のサムライ文化に興味津々の諸外国の外国人の方々にも、かなりの好評を得られるのではないか。
我々日本人には、我々独特の気風や気質が確かに有るのだ。
予想外に、非常にとても大変に面白い映画で御座いました!!!
こうなると、再び原作で「真田十勇士」を読んでみたくなるってもんだ。
映画のエンドロールを何気無く見ていて驚いたのは、ここ静岡県の掛川市に在る掛川城がクレジットされており、どうやら掛川城(写真)が撮影に使われた様なのだ。
我が国の戦国時代の歴史に超詳細な甥っ子のR君と、僕はこの掛川城を訪れたが、中々に楽しめる観光スポットであった。
その掛川城内の売店で、R君にお土産として、種々の武将の兜を模したストラップの中から、彼に選ばせたらやはり真田幸村のそれを選び取り、我々夫婦は迷わず買い与えた。
今回の「真田十勇士」鑑賞中、R君のお財布には、その時に掛川城内の売店で購入した真田幸村のストラップが、意外にカッコ良く存在感を放ち、ぶら下がっていた。