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ここの避難所に、今、あのDJ:山本シュウさんがいらしている様だ。
直ぐそこの館内放送の機器の前で何やら館内に向かって元気な口調で呼び掛けている。
俺は握手したい気分だが、特別に例外的に御厚意に甘えている立場の俺としては、それは憚られよう。
避難所には、こうして有名芸能人やらが多数、慰問にいらして下さっている様だ。
俺は今日は、故郷からのチームに混じって市内の各避難所を巡回した。
避難所毎に特色が明確に有るのが興味を引いた。
中には演歌歌手の小林幸子さんが被災者に囲まれている写真が飾られていた。
皆、避難所からそれぞれ通学し、通勤しているのだ。
だから日中はガラガラなのである。
俺の任務は、遺体安置所でのそれは、取り合えず一段落した。
今日から、新しい任務だ。
そのコーディネーターの人と明日初めて会う予定である。
その方も全く休み無しで動いているらしい。
所長も職員も、全員だ。
俺は最初は休みを取るつもりでいたのだが、トップの方からしてそれでは、俺も休みを取る気が失せると言うものだ。
おまけに所長は、ほぼ毎回と言って良いほど全体ミーティングの席で俺を名指しで穏やかな微笑みの内に褒めて下さる。
こうなると、俺は弱い。
俄然やる気になってしまうのだ。
「身命を賭して、どんな苦労も厭わずに駆けずり回って働く事を承諾致します。」
俺は単純な男なのだろうか。
まだたった4日目だが、これまでにももう既に色々な素晴らしい立派な人と出会い、交流し、名刺を交換して来た。
こんなに自分の名刺を配りまくり、立派な人様からこんなに名刺を頂いたのは人生で初めてである。
中にはデジカメで俺の個人写真をわざわざ撮って下さり、「後でメールにファイル添付して送りますから。」
日本全国から様々な職種のボランティアスタッフが集まり続けて、常に入れ替わり立ち代り流動的な混成チームなのに、非常に円滑にスムーズに各任務・各タスクが遂行されている事は本当に驚きだ。
お互いに尊敬の念に溢れながら、お互いの任務の尊さをそれぞれ認め合い、褒め合っている。そして時には各専門職同士がお互いを気遣い合い、助け合い、補完し合う。
そして、所長を中心として常に和気藹々としているのだ。
中には別れが名残惜しいのか、お別れの挨拶の中で涙ぐむ人も少なくない。
実際に沿岸部の津波の被害に遭った地域を視察して来て皆の前で嗚咽し涙ぐみ、任務を終えて被災地を離れる事になった人は、非常に驚いた事に医師免許と歯科医師免許の両方の持ち主であった。
ボランティアスタッフは皆が、まとまっている。
皆が一つになっている。
誰も人を虐めたり、人に意地悪をしたり、人の悪口を言ったり、人と喧嘩している人はただの一人も居ない。
下らない事で腹を立てて、人の過ちを絶対に赦そうとしない様な了見の狭い、器量の小さい人間も、ここには存在しない。
そう言う人間こそ、今、この1000年に1度の未曾有の大災害の被災現場に自ら赴き、実際に自分の目で確かめて見ると良い。
今日も所長が夕のミーティングで仰っておられた。
「本当に100聞は1見に如かずなんですよね。テレビで見ているのと違うんですよ。」
毎日、新しい出来事が起こり、新しい人と出会い、新しい心境を心の内に感じる日々である。
俺は不思議のメダイを手放しても、相変わらず聖母マリア様保証付きの「大きな恵みに満ち溢れ」ている。
出発前には必ず持ち込んだ聖書を読み、朝の静かな空気の中で祈る。
あ、そう言えば避難所にはどこもほぼ必ず聖書は備えられているが、どの避難所のどの聖書も全く手垢が付いてなく、新品同様で、最も不人気な本となっているのだ(苦笑)
ここの避難所に、今、あのDJ:山本シュウさんがいらしている様だ。
直ぐそこの館内放送の機器の前で何やら館内に向かって元気な口調で呼び掛けている。
俺は握手したい気分だが、特別に例外的に御厚意に甘えている立場の俺としては、それは憚られよう。
避難所には、こうして有名芸能人やらが多数、慰問にいらして下さっている様だ。
俺は今日は、故郷からのチームに混じって市内の各避難所を巡回した。
避難所毎に特色が明確に有るのが興味を引いた。
中には演歌歌手の小林幸子さんが被災者に囲まれている写真が飾られていた。
皆、避難所からそれぞれ通学し、通勤しているのだ。
だから日中はガラガラなのである。
俺の任務は、遺体安置所でのそれは、取り合えず一段落した。
今日から、新しい任務だ。
そのコーディネーターの人と明日初めて会う予定である。
その方も全く休み無しで動いているらしい。
所長も職員も、全員だ。
俺は最初は休みを取るつもりでいたのだが、トップの方からしてそれでは、俺も休みを取る気が失せると言うものだ。
おまけに所長は、ほぼ毎回と言って良いほど全体ミーティングの席で俺を名指しで穏やかな微笑みの内に褒めて下さる。
こうなると、俺は弱い。
俄然やる気になってしまうのだ。
「身命を賭して、どんな苦労も厭わずに駆けずり回って働く事を承諾致します。」
俺は単純な男なのだろうか。
まだたった4日目だが、これまでにももう既に色々な素晴らしい立派な人と出会い、交流し、名刺を交換して来た。
こんなに自分の名刺を配りまくり、立派な人様からこんなに名刺を頂いたのは人生で初めてである。
中にはデジカメで俺の個人写真をわざわざ撮って下さり、「後でメールにファイル添付して送りますから。」
日本全国から様々な職種のボランティアスタッフが集まり続けて、常に入れ替わり立ち代り流動的な混成チームなのに、非常に円滑にスムーズに各任務・各タスクが遂行されている事は本当に驚きだ。
お互いに尊敬の念に溢れながら、お互いの任務の尊さをそれぞれ認め合い、褒め合っている。そして時には各専門職同士がお互いを気遣い合い、助け合い、補完し合う。
そして、所長を中心として常に和気藹々としているのだ。
中には別れが名残惜しいのか、お別れの挨拶の中で涙ぐむ人も少なくない。
実際に沿岸部の津波の被害に遭った地域を視察して来て皆の前で嗚咽し涙ぐみ、任務を終えて被災地を離れる事になった人は、非常に驚いた事に医師免許と歯科医師免許の両方の持ち主であった。
ボランティアスタッフは皆が、まとまっている。
皆が一つになっている。
誰も人を虐めたり、人に意地悪をしたり、人の悪口を言ったり、人と喧嘩している人はただの一人も居ない。
下らない事で腹を立てて、人の過ちを絶対に赦そうとしない様な了見の狭い、器量の小さい人間も、ここには存在しない。
そう言う人間こそ、今、この1000年に1度の未曾有の大災害の被災現場に自ら赴き、実際に自分の目で確かめて見ると良い。
今日も所長が夕のミーティングで仰っておられた。
「本当に100聞は1見に如かずなんですよね。テレビで見ているのと違うんですよ。」
毎日、新しい出来事が起こり、新しい人と出会い、新しい心境を心の内に感じる日々である。
俺は不思議のメダイを手放しても、相変わらず聖母マリア様保証付きの「大きな恵みに満ち溢れ」ている。
出発前には必ず持ち込んだ聖書を読み、朝の静かな空気の中で祈る。
あ、そう言えば避難所にはどこもほぼ必ず聖書は備えられているが、どの避難所のどの聖書も全く手垢が付いてなく、新品同様で、最も不人気な本となっているのだ(苦笑)
コメント
コメント一覧 (1)
仕事以外でこのような人脈を作るのは、なかなかチャンスがありませんしね。
いろんな人との出会いやいろんな経験が人間を大きくしてくれます。
大変なこともあると思いますが、たくさん勉強してきてください。
いろんな学びになり、人生の役にたつと思いますよ。