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サッカー元日本代表DFの松田直樹選手が、亡くなられた。
享年34歳。

余りに早過ぎる、余りに呆気無く訪れた唐突の彼の死に、日本サッカー界はまだ震えている。


彼の様に徹底的に鍛え抜かれた屈強なプロアスリートで、食事にも人一倍細心の注意が払われて管理されていたプロスポーツ選手でも、こうして唐突な心臓の拍動停止に見舞われてこの世を去ってしまう事は現実に有る事なのだと我々はまざまざと見せ付けられた。


現実は、こうして時としてとても残酷だ。


子供が産まれたからと無断帰国し、当時の日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏を激怒させた事も有る松田選手。

お子さんは1男2女の計3人いらっしゃる様だが、一部報道では、実は昨年に密かに離婚していたのだそうな。


私生活では色々と問題が有ったのかも知れないが、サッカーに対する直向な情熱は横浜マリノス解雇後も全く失われる事は無く、海外や他のJ1クラブチームからのオファーを断ってまでして、Jリーグの下部組織であるJFLの地方チームに新天地を求めた元侍ブルー戦士。


たった1歳年上のこの俺が、身分不相応なカネと名誉を常に夢見続け執着する一方で、彼はそんなものを全く意に介さない様な人生の選択と決断を示した。


ただただ、純粋にサッカーというスポーツが大好きで、こよなく愛していたのだろう。
そこには俺の大好きな姑息な現実的打算や計算など全く存在していなかった。


松田直樹選手、慎んで御冥福をお祈り申し上げます。