普段テレビ番組を余り観ないこの僕が、このテレビドラマ「鴨川食堂」に嵌まってしまっている。
既に第5話まで放送されて毎回欠かさず観ているが、泣けない回は無いと言う位に、毎回心に迫るものが有ると思う。
そして第5話は、待ってましたの女優:酒井美紀さんが御出演!!
酒井美紀さんは、僕と同郷の静岡県の御出身で、お歳も僕とかなり上。
女優:酒井美紀さん、久し振りにテレビで拝見したと思ったら、いっやぁ~、しっかり大人に成られましたなぁ(^^)
お医者様と御結婚されて、女優業も引き続き為さっておられる酒井美紀さん。
長男の僕と違い、テレビっ子ならぬテレビ婆の僕のオフクロが今から20年程近く前に、テレビドラマだか映画の放送中に、「今に見ててご覧、この子(酒井美紀)行く行くは大女優に成るにぃ!」、っと断言して太鼓判を押していた事を思い出した。
テレビ婆の僕のオフクロの正に予言通り、酒井美紀さんは鴨川食堂 第5話の中で、実の父親をどうしても赦せなくて憎み続けて、今もそれを心の重荷として背負うやや高飛車な母親を、見事に好演しておられた。
最後、自分の父親が作っている、親子孫関係の重要な鍵を握る特製ハンバーグの味の再現を前に、咽び泣いて店主の父娘に感謝する場面には、僕も胸にグッと来てついもらい泣きしてしまった。
鴨川食堂(全8話)も、既に第5話の放送まで終わり、店主の父娘である鴨川父子の秘められた隠された過去も、次第に明らかになって来ている事も、とても面白い。
第5話では、娘の鴨川こいし(忽那汐里)の綺麗な着物姿が披露された。
店主の鴨川流(かもがわ ながれ)を演じているのは、御存知ショーケンさん、こと萩原健一さん。
いつも毎回、とても良い味を出して居られる、流石はベテラン俳優さんだとテレビドラマ素人の僕も唸らざるを得ない、毎回毎度文句無しの素晴らしい名演技だ。
所がだ・・・。
その主演の萩原健一さんに関して、いつも毎日チェックしているlivedoorニュースにて、ちょっと気になる、やや残念なニュースがつい先日配信された。
某大物俳優、連ドラ現場で若手イジメ降板…薬物・恐喝未遂で逮捕歴、撮影休止で多額損失
こちらが、テレビドラマ:鴨川食堂の撮影現場で、俳優:萩原健一さんがいじめ・パワハラ対象としたとされる、長身ハンサム若手俳優の内田朝陽(うちだ あさひ)さん。
彼は何と、東京大学卒の超優秀な地方公務員の女性と御結婚されたらしい。
内田朝陽さんは、確かに第1話からして全く出演はしていないし、彼の名前のクレジットも全く無い・・・。
その内田朝陽さんの代役として入ったのが、こちら俳優:吉沢悠(よしざわ ひさし)さん。
吉沢悠さんは、第1話から好調に好演されて居られる。
内心、鴨川こいしちゃんに恋心を寄せつつ、実家は石川県金沢市の寿司店で、現在は京都府京都市にてお寿司の修行に来ている若き寿司職人さんを、こちらも本当に好演していらして、この人情ドラマを一層引き立てて盛り立てていらっしゃる。
吉沢悠さんは、お声がとてもハッキリ明瞭でいらして、とても聴き取り易い。
一方で今回のドラマの一部の俳優さんは、京都弁が不慣れらしくて、視聴者側から見てやや聴き取り辛い側面は、確かに僕も極たまにだが感じている。
今回の報道で、僕は別に萩原健一さん個人に対してマイナス評価に思う事は余り無い。
人間なんて、誰でも長所と欠点の両方を備えているものだと思うからだ。
僕が思うにだが、人の世は実に皮肉なものだ。
普段の生活でままならない事、上手く行かない事に見舞われたり腹が立つ事やムカ付く事に接して、そんな自分の中で消化に難儀する人生の出来事を紛らわせようと、テレビを点けてこうした人情ドラマを鑑賞して、涙して感動して、ストレスの解消を図る。
だが、そのテレビドラマを制作するスタッフの間では、舞台裏ではそんなイジメやパワハラが存在して、本当に可哀想にも心深く傷付いて泣く泣く職場を辞めた若い男性俳優も、こうして実在するのだ。
俳優の内田朝陽さんとて、天下のNHKのしかもプレミアム衛星放送のテレビドラマなんて、俳優として千載一遇のチャンスだったろう。
内田朝陽さんには、今回の鴨川食堂の件にめげずに、是非気を取り直して俳優さんとしてこれからもっと上を目指して頑張って、大きな綺麗な華を目一杯咲かせて頂きたいと思う。
僕の話を続けてしまうが、人の世は実に皮肉だ・・・。
僕は趣味でクラシック音楽を毎日鑑賞するが、この楽壇の帝王とまで称された、あの大指揮者:ヘルベルト・フォン・カラヤン独特の、強引なまでにメリハリの効いた、力強く豪快にかつ繊細に可憐に練り上げられた彼の芸術は、「カラヤン美学」だとか「カラヤン芸術」と巷間称されるが、僕もカラヤン美学に日々耽溺する熱烈なカラヤンファンだ。
世界最高峰のプロオーケストラであるベルリンフィルハーモニー管弦楽団:第4代常任指揮者・音楽監督、ウィーン国立歌劇場:芸術監督・音楽監督、フィルハーモニア管弦楽団:首席指揮者・音楽監督と、欧州:ヨーロッパの主要な音楽ポストを独占して「楽壇の帝王」とまで称された不世出の大指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤン。
だが一方で彼は自身の手兵であるベルリンフィルハーモニー管弦楽団員達と次第に溝が形成されて行き、遂には修復不可能な程までにその溝は拡大してしまう。
カラヤン先生の演奏をCDで聴いて、他の指揮者の演奏と同じ曲目を聴き比べてみると良く分かるが、カラヤン先生はアクセントを付ける強打音が凄まじくデカい。
そのせいか、首席ティンパニ奏者のヴェルナー・テーリヒェンさんは、難聴に陥ってしまい、聴覚を破壊されてしまった。
その事を常任指揮者・音楽監督であるカラヤンに直訴した所、「ふぅん。だったらアンタ、軍隊の大砲部隊にでも行けば良かったのにねぇ。」、と皮肉で返されたと言う。
僕がいつも常に人生の拠り所、心の避難所、精神の支柱にしている帝王カラヤンの素晴らしい極上の美しく華麗な演奏の舞台裏では、それを支えるスタッフさんや楽団員さん達の苦労や悲哀が、確かに存在しているのだ・・・。
ヘナチン憤怒死(ふんどし)なこの僕が、自身の人生の悲哀や辛苦を音楽鑑賞で癒そうとしているその裏側では、其処でもまたそれ等を支えて提供する人々の人生の悲哀や辛苦が存在してしまっているのだ・・・。
実に皮肉と言う他無い。
そんな自身の芸術に一切の妥協を排除した帝王カラヤンは、ザルツブルク郊外のアニフに建てた自分のお墓の墓碑銘に、こう書き遺して刻む事を遺言した。
「永く辛い悲しみの後に・・・」
軽佻浮薄なるヘラヘラへなちんのこの僕には、偉大なる帝王カラヤンの最後の言葉の意味など、全く理解出来ないし、想像する事すらも出来ない。
だが、音楽界の栄華を極めて文字通り楽壇の頂点に君臨した帝王カラヤンもまた、表には決して出す事は無かったが、人生の悲哀や辛苦を、心の奥底にずっと秘めて仕舞い込んでいたものと推察する。
そしてテレビドラマ:鴨川食堂も、登場人物達の様々な人生の悲喜交々を浮かび上がらせつつ、いよいよ佳境に入る。
鴨川こいし:「はて、今日の迷い人は、何方さんですやろなあ」
コメント
コメント一覧 (11)
僕なんて全く相手にもされないのがよくわかります。
ショーケンはこんなに傍若無人に振る舞ってもシンガポールで悠々自適の生活を送れます。
僕なんて月から土まで働いて休むまもなくこき使われてます。
それで給料なんてショーケンの10分の1もいかないかもしれないです。
僕は生殖能力のないこき使われるだけのダメ人間です。
生まれて来なければ良かった。
コメントを有り難う御座いました
我々がこうしてこの世に生を受けている事は、必ず何らかしらの意義や目的が有るのでしょうね
しかし、被造物に過ぎない我々人間には、偉大なる創造主である神様の御意志や御旨は、知る由も無い
我々は自分で生きているのではなく、神様に生かされているのでしょうが、その意味や意義は、時として全く不明で分からなくなる時は、誰にでも有るのではないでしょうかね
どうせ人間にとっては考えても分からない事の方が殆ど
余り深刻に考える必要も無いと思います
いつまでも出口の無いトンネルは存在しない。
冬が来たのなら、春はそう遠くない時期に訪れるのです
貴殿の春の到来は、実はもう直ぐ其処かも知れませんよ
気長に待てば良いと思います
ちょっと深夜食堂とは世界観が違うかも・・・
でも、なんだか見たくなりますねぇ。
そのうち地上波で放送があると良いのですけど・・・・・
そういえば最近チューハイのCM酒井美紀さんが出られてますよね。
酒井美紀さん、水野真紀さん、水野美紀さん、坂井真紀さんと似たような方が多いですが、みなさん個性的なんでしょうがたまに間違えてしまいます。
僕の場合、酒井美紀さんといえば、ピンと来るのはパンのCMです。
彼女は、何というか古風な日本女性のイメージがあります。
今後のご活躍が楽しみですね。
萩原健一さんって、そういう一面をお持ちなんですね。
なんか意外な感じがしました。
まあ真実であれば、いずれ自分に何らかの形で戻ってくるのではないかと思います。
因果応報、身から出た錆とでも言いましょうか・・・・
僕も経験していますが、今思うとおかげで成長できたような事もあります。
内田朝陽さんも今回の経験を今後の俳優人生にぜひ生かしてほしいものです。
今回の経験が大きな財産となってひとまわり大きく成長して欲しいですね。
人間いろんなことから学ぶことは多いものです。
成功ばかりでは人として学べることが少ないのではないかとさえ思います。
失敗からは多くの事が学べると思います。
本質は、いろんな経験をどう活かしていくかだと思います。
例えば病気になっても学ぶことは多い。
病気になれば、健康のありがたみがわかる。
それに気がつけば、健康について感謝する気持ちが生まれる。
そういうことに気がつくか気がつかないか・・・・
そういうことに気がつくことができれば、病気もまたよしというもの。
病気でさえ、ありがたいと感じ、自分なりに味わって過ごすことのできるような広い心を養いたいものです。
何事にも精進精進!
深夜食堂
今度、DVDを借りて観てみます
そう言えば食のドラマと言えば、同じくNHK-BS premiumにて、本棚食堂って有りましたよ
こちらも、とても面白かったですよ
またインターネット上の何処かで見かけたりしたら、観てみるのも良いと思います
kintaさんからのコメントや御助言、アドヴァイスからはとても学ぶものが多いです
いつも有り難う御座います
僕も今までの人生、失敗ばかりだった気がします
その度に、kintaさんからの励ましや妻や家族や周囲の励ましを支えに、何とかこれまでやって来れました
でもそうですか・・・。
kintaさんもパワハラされた経験は、過去にお有りでしたか・・・。
それは大変でしたね大丈夫でしたか
それは現在では無事に解決して、尾を引いたりなんてしてませんか
でもkintaさんも、そう言う人生の困難を、これまで乗り越えて来られたのですね
本当にお疲れ様で御座いました何かやっぱり尊敬します
実はつい最近僕の方で、ちょっと不思議な事が有りました
かつてお互いに憎悪や嫌悪の感情を抱いて、僕を解雇クビに及んだと或る事業主が、今度は一転とても穏和で和やかな物腰で僕に連絡を突然に下さり、もう一度お互いにやり直して一緒に頑張って行こうとの事
僕は最初かなり当惑して戸惑いましたが、僕は過去の非礼を詫び、改めて就職をその場で申し出ました
その場で僕の採用が内定し彼は過去のいがみ合いを何度も、僕に丁寧に謝罪して下さいました
心機一転、気持ちを新たに、過去のいがみ合いや憎み合いは全て水に流して、また頑張って行こうと思います
今後とも、何卒どうぞ宜しくお願い致します
頑張ってください。
不思議な事として捉えられておられるようですが、相手の事業主様がわざわざそこまで言ってくださる背景には、きっと誰かの助力があったのではと推察します。
事業主さんに尋ねても教えていただけないかもしれませんが、きっと骨を折ってくださった方がおられ、最後のチャンスを頂いたものとして受け止められた方がよいかと思います。
助力いただいた方の為にも精進してくださいね。
過去の詳細は存じませんが、少し気になるのは、解雇にまで至った諍いです。
お互いに憎悪や嫌悪を感情を抱いたとありますが、仮にも相手は事業主ですよ。
売り言葉に買い言葉があったのではないでしょうか?
自分の言い分が正しいと思っても、最終的に決断されるのはあくまで事業主。
また自分の意見を述べるにしても感情的であってはいけません。
やはり言い方というのはあるのだと思います。
事業主も人間で、良い方が悪かったりすることもあるかと思います。
でも、その方から給料を頂いているわけで、多少の我慢は必要ではないかと思います。
上手にかわすことも必要であると思います。
別に長いものに巻かれろというのではありません。
その場で、一旦冷静になり持ち帰って検討するということにします。
そのあとで、自分の意見を冷静に丁寧に失礼のないように話すというのがよいかと思います。
誰であれ、人間は神様ではないのだから、なんでも完璧にこなすことはできません。
誰であれ、失敗もすれば間違いも犯します。
大事なのは自分の非というものを素直に自覚できるかということに尽きるかと思います。
とかく自分の非を指摘されると、言い訳したり抗いがちになります。
指摘されたら、一旦かわして、持ち帰って見るのもよいかと思います。
腹が立って、冷静さを失い、言い訳したり相手を罵ったりしてはいけません。
辛抱する心、相手の気持ちを考える想像力が大切かと思います。
感情的になって、売り言葉に買い言葉になって罵り合いになれば、結果はわかるかと思います。
身の置き所を失うばかりか、自分や相手、更には周りの人さえも傷つけることになります。
自分は正しいと思っていても言い方というのがあります。
感情的に話しても相手には伝わりません。
しばらくは忍耐ということと感情的にならないとという事を己の目標に掲げ、これまでの立ちふるまいを反省し、心新たに歩んでいかれるとよいかと思います。
エリア467さんは、恵まれていると思いますよ。
この恵まれたチャンスを生かすも殺すも自分次第です。
不思議なご縁で職場に復帰されるかと思います。
事業主様に限らず、スタッフや患者様、掃除を行ってくださる方、警備員の方や業者様に至るまで、さまざまな人がいるおかげで仕事ができます。
様々な人のおかげで仕事をさせて頂いているという自覚を持ち、人それぞれに力を尽くしていけば、いずれ助けあいの関係が築けるかと思います。
そうすればきっと良い道が開けてくると思います。
頑張ってください!
状況や経緯を知らずに勝手に書きましたが、失礼なことや不快に思われることがありましたら、コメント削除してください。
こんにちは
いつもながらですが、今回は特に大変に丁寧で心のこもった温かいコメントを沢山お書き込み下さいまして、本当にどうも有り難う御座います
実はkintaさんの今回の3つにも渡る温かいコメントに直ぐに妻と接して拝読し、余りにも自分にとって図星過ぎる事が多数で、しかも誠に心に響く激励でありましたものですから、何度も繰り返し有り難く拝読させて頂きました
僕の周囲の信頼を置いている友人達にも、kintaさんからの今回の特に温かいコメントは読んでいる様で、「アンタはそうしていつも感情的になって相手が事業主だろうが院長だろうが女性従業員だろうが思った事を全て口に出して、時には手も出して傷付けて来たけど、こうして心有る温かい方が常に寄り添って下さっていると言う事もまた、アンタのツキもまだまだ落ちちゃいないって事なんじゃない?kintaさんが言ってくれている様に、この今回の有り難いチャンスを、今度こそは殺してしまう事無くちゃんと生かしなよ」
こんな所です
つい昨日が勤務初日でして、その前日には事業主は大変に丁寧で温和な態度で激励のお電話を僕に下さり、昨日もお気遣いのお電話を頂きました
有り難い事ですよねぇ
その上司は、以前に僕が事業主に対して「ブッ殺すぞ!」などと脅迫的言動で以って即日解雇される前に最初に接した方で、その時も同じ様に温厚な方でして、僕と事業主との過去の経緯を御存知でありつつも、今回の僕の入職をまるで何事も無かったかの様に接して下さいます
どころか、最初は色々お互いに話す事も多かろうと、お昼休みに食事に連れて行って下さいまして、奢って頂きました
僕がこれまで度々摩擦や齟齬、問題を引き起こす火種になっていた、職場の若い女性従業員さん達も、僕に対して親切に丁寧に接して下さったので、救われる思いがしました
今日と明日の2日間のお休みを経て、土・日曜日はまた別の、かなり田舎の温暖な地域の店舗に出張です
kintaさんからの貴重な助言やアドヴァイス、またそこで指摘して頂いた様な今回の職場と言う有り難味や恵みを、これから殺すのではなく生かせる様になる為に、これからは慎重に頑張って行こうと思います
なのでkintaさん、これからも何卒どうぞ宜しくお願い申し上げます