
長年に渡りキューバの最高指導者だった、フィデル・アレハンドロ・カストロ・ルス閣下が、遂にこの世を去った。

彼の死に対して、衝撃と寂しさを感じている日本人は、僕だけでは決してない筈だ。

大の野球好きで、親日家でもあったカストロ議長閣下。
我が国の安倍晋三総理も、哀悼の意を表している。

非常にとっても超意気軒昂な、ド反米の気骨溢れるこのお爺さん弁護士兼革命家兼国家最高指導者様は、CIA(アメリカ合衆国中央情報局)に拠る、実に147回にも及ぶ御自身に対する暗殺作戦を、全て失敗に追い遣った。
CIAは軍を組織して侵攻し、彼の政権転覆も謀ったが、これもボットン転落大失敗。
彼に対して企てられた暗殺作戦は、総計実に600回以上ともされるが、何れも全て失敗し、彼は稀代の革命家・国家最高指導者として、この度天寿を全うした。
何と言う、恐ろしいまでの悪運の強さ。
神の愛でし天才革命家、フィデル・カストロ議長閣下。

こんなに世界政治の舞台で圧倒的な存在感を示した国家元首や革命家は、かつて居ただろうか?(笑)
思想信条は兎も角として、超大国アメリカ合衆国の当時の大統領さえも凌ぐ存在感と注目度で、常に世界から注目を浴びていた、フィデル・カストロさん。
カストロ議長閣下御自身はハバナ大学法学部卒の弁護士で、元々頭脳優秀なインテリさんだった。
その人生で何度も不倫を為さり、そちらもお盛んな素晴らしい男であった、カストロ爺さん。

かつての革命の盟友だった、チェ・ゲバラと共に、今は天国で安息の日々に与ってらっしゃるのだろうか?
こちらも闘志溢れる稀代の革命家だったチェ・ゲバラさんは、元々はブエノスアイレス大学医学部卒の医師だった。

当然ながら彼等に対する評価は賛否両論有るだろうが、こうして我々の世界人類史には、彼等の存在は無視しようにも決して無視出来ない。

真剣な気持ちと志で核兵器廃絶を訴え、そして我が国のHIROSHIMAを訪れて下さり、献花して下さった、カストロ議長閣下。

カストロ議長閣下、大変にお疲れ様で御座いました。
貴方の人生は、実に偉大でした。
日々の生活や煩いに追われて、自分の立場の保身ばかりを考えているこの僕など、貴殿の前ではただの犬畜生以下のビチグソモンキーで御座います。
フィデル・カストロ議長閣下の御冥福を、主イエス様に心よりお祈り致して居ります。
僕もいつの日か、キューバを訪れたいな。

コメント
コメント一覧 (4)
僕は、あまり良いイメージを持っておりません。
独裁者であり、国民は虐げられているイメージが強いですね。
共産圏の独裁者ですから仕方ないかも。
実際カストロ氏が亡くなられて、キューバでは祝杯をあげている国民も多かったはず。
キューバ国民が貧しい生活を強いられていたのも事実ですしね。
それにしても、オバマ氏が国交回復させましたが、ヒラリー氏ならまだしもトランプ氏が大統領になったらどうなっていくやら・・・
キューバの民主化が進むかどうか気になりますね。
国民を弾圧し、特権階級が利権を独占する共産党一党独裁国家が生まれ変わるには、新しい革命家の誕生が必要なのかもしれません。
「反米・左派政権」から親米・民主化の舵が切れるかどうかキューバの動きによっては新たな火種が出来るかもしれません。
昨年の米国によるキューバの「テロ支援国」指定の解除が行われたが、キューバ次第でトランプ氏はひっくり返す事にもなるかもしれません。
キューバとしてもトランプ氏の動向がとても気になっていると思います。
トランプ大統領誕生で、はたしてどうなっていくのか。
キューバではいま岐路に立たされていると思います。
先ずは、メリークリスマス
如何お過ごしですか?
そうですよね。
最近のキューバは、国民が貧困に喘いでいる様が報道されており、僕も胸が痛みました。
しかしカストロ議長の場合は、私腹を肥やす事は為さって居られなかったと僕は思います。
自国の経済を上向かせる事は、総ての国家の元首の共通の悲願であると僕は思うのです。
そしてその悲願は、そう簡単に易々と実現するものではないと思うのです。
彼の強い者に立ち向かう姿勢は、元来弱い僕には何か憧れを感じるものが有るのです
しかしkinta様がまた鋭く指摘して下さった通り、キューバは正に今、国の岐路に立たされているのでしょうね。
トランプさんの対応次第では、また冷戦時代に逆戻りとなってもおかしくはないと思います。
かつてのキューバ危機の再現は、もう我々は懲り懲りですよね
以前、フォーブズが世界各国の君主・指導者の長者番付を発表しましたが、そこではカストロ氏は堂々7位(9億ドル)と発表されていました。
当然のことながら、カストロ氏は記事について批判したようですが・・・
現実を知る多くの国民や亡命者などが、祝杯あげていることから、言論統制や抑圧、搾取構造、政策や舵取りのまずさなどいろんな問題があったし、やはり特権階級が利権を独占する構造があったと考えたほうが良いでしょう。
今回を機に、正しい民主化の道が開けるといいですね。
お詳しい情報をどうも有り難う御座いました
僕の完全な認識・勉強不足でした
フォーブス発表で世界長者番付7位とは、これはこれは恐れ入りました
現在は彼の実弟がキューバの舵取りを担っているのですが、キューバ国民も貧困が無くなる事を僕も祈ります
アメリカ合衆国の対キューバ関係も、トランプ大統領に拠ってまた引っ繰り返される可能性も有る
或いはひょっとしてですが、アメリカとキューバの友好関係をもっと推し進めるのかも知れません。可能性は低いでしょうが。
日本としてはそれよりも、米中関係がどうなるのかが注目ですね