
アメリカ海軍が朝鮮半島に向けて、原子力空母カール・ヴィンソンを中心とする第一空母打撃群を向かわせている。
一旦はインド洋方面に向かっては居たが、ハリス司令官の指示で、今は朝鮮半島に向けて針路を採っている。
第一空母打撃群は、来週中には朝鮮半島に到着するだろう。

僕の周囲で、「空母打撃群って何のこっちゃいな?」等、「くうぼだげきぐん」って存在自体が良く分からないと言う意見がかなり有ったので、僕からここで少し解説してみる。
アメリカ海軍の空母打撃群とは、原子力航空母艦を中心に編成された艦隊を呼称する。
略してCVSG(Carrier Strike Group)とも、しばしば呼ばれる。

巨大な原子力航空母艦を中心に、周囲をアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦だのタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦だの、ロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦じゃのが、ガチガチに守りを固めている。
それ等に輸送艦も随伴するので、或る程度の補給も常に行える。

僕に言わせれば、言ってみれば移動可能な最強の海上基地だ。
「移動可能な海上の要塞」所では決してない。
当然ながら、現代最強の戦闘艦船であるイージス艦(ミサイル駆逐艦)や搭載する大量の激強(げきつよ)戦闘機に拠る圧倒的な攻撃力を把持する。

北朝鮮なんざ言うに及ばず、ロシア軍や中国軍が本気を出して束になってかかったとしても、アメリカ空母打撃群を撃退する事は、至難の業だろう。
まして北朝鮮なんざ、近寄る事すら出来ない。

ここで僕から改めて指摘して置きたい事が有る。
我々人類の戦争における海上の戦闘は、今から75年程前までは、戦艦が海上戦力の中心的存在だった。
我が国の日本海軍:連合艦隊の旗艦として、戦艦:三笠や戦艦:長門、また戦艦:大和は有名で、名前は知っている、或いは聞いた事は有ると言う方も多いだろう。
だが、戦艦:大和、戦艦:武蔵が建造されて就役する頃には、既に戦艦の時代は終わりを告げて居り、航空母艦に拠る航空兵力が海上戦力の中心に、取って代わられた。

75年程前までは、戦艦が中心で、航空母艦(空母)は補助の役割だったのが、その主従関係が逆転し始めて、航空母艦が戦力の中心になって行ったのだ。
この写真には、中心存在である航空母艦(空母)に随伴する、ミサイル駆逐艦(イージス艦)が写っている。

不世出の連合艦隊司令長官であった山本五十六閣下や、あの有名な小沢提督、即ち小沢治三郎閣下は、この航空機の有用性・優位性に一早く着目し、特に小沢提督は航空母艦を集中運用するべきだと度々お上に建議した。

この方が、連合艦隊司令長官:山本五十六さん。
彼の立案と指揮に拠り、真珠湾攻撃作戦やミッドウェー作戦は敢行され、太平洋戦争の火蓋は切って落とされた。

そしてこの方が、航空母艦(空母)の集中運用を唱えた、小沢治三郎さん。

そして小沢治三郎さんは、最後の連合艦隊司令長官となり、日本は終戦を迎えたのだった。

そして小沢提督の建議も有り、日本は遂に、世界初の空母機動部隊を編成して、実現する事になる。
それがあの名高い、第一航空艦隊だ。
この写真は第一航空艦隊の旗艦、空母:赤城だ。
最近の例で言えば、映画:永遠の0にて、主人公の宮部久蔵は、この栄え有る第一航空艦隊の、しかも更に当時、超エリート戦闘機パイロットの集団だった第一航空戦隊所属の超どエースパイロットと言う映画設定だった。

そして第一航空艦隊の司令長官には、小沢さんの名前も当然候補に挙がったが、そこはやはり官僚の世界の人事で、海軍兵学校時代の成績順と年功序列で、南雲忠一さんが着任した。

このおっかなそうなオッサンが、第一航空艦隊司令長官:南雲忠一海軍中将。
だからこの第一航空艦隊は、別名南雲機動部隊としばしば呼ばれていた。

世界人類史上初の空母機動部隊である、大日本帝国海軍・連合艦隊・第一航空艦隊では、赤城・加賀・蒼龍・飛龍の4隻の航空母艦が中心となり、その周囲を戦艦、駆逐艦、重・軽巡洋艦、潜水艦、補給艦が脇固めをする編成で、第一航空艦隊は南太平洋からインド洋にまで転戦し暴れ回り、真珠湾攻撃までは史上稀に見る連戦連勝の、文字通り世界最強の空母機動部隊だった。

つまり航空母艦を中心に艦隊を編成すると言う画期的な新時代の新編成は、実は他でもない、ここ日本が世界で最初に実現して、軍略上の圧倒的で莫大な成果を、世界に見せ付ける結果となったのだ。

つまり我々日本が最初に手を付けた物凄い業績が、現代のアメリカ海軍の空母打撃群に、見事に受け継がれているのだ。
山本五十六さんや小沢治三郎さんと言った、本当に才能の有る軍人には、時代の先が正確に読めていたのだろう。

アメリカ空母打撃群に対抗し得る通常兵力は、現在の所地球上には他に存在しない。

キチガイ染みた、最早狂気とすら言って良い、凄まじく圧倒的な軍事力を把持する、アメリカ合衆国。

次第に追い詰められて居る北朝鮮の最高指導者様は、今頃発狂絶叫の鬱病昼夜大逆転のキチガイ精神病生活を余儀なくされて居り、彼の周囲の側近達は常に毎日金正恩の豚糞の八つ当たりをまともに受けつつ、パワハラ鬱病自殺寸前で士気も軍事予算も低下しまくりの、自殺念慮無限増大と言った所だろう。

この春から晴れて初々しい高校生と成られた、敬宮愛子内親王殿下は、今回の朝鮮半島の事態を、どう受け止めてらっしゃり、どう思われてらっしゃるのだろうか??
コメント
コメント一覧 (10)
やるやる詐欺のオバマ氏の弱腰にうんざりしてたアメリカ国民も、トランプ氏の突然のシリア空爆で支持を集めつつあります。
アメリカの政界でも一定の評価をあげていることと思います。
かつて、「米国が世界の警察官であり続けることはできない」と主張していたトランプ氏。
世界が想定できなかったトランプ氏のシリア空爆決断と実行に驚き、「口だけの大ボラ男」から一転、今では「何をやるのか読めない実行力のある男」と認識を改め、世界各国から恐れられるようになったと思います。
これはアメリカにとっては、してやったりという感じでなかなかの作戦だったと思いますし、そのトランプ氏と最も信頼関係を築いており、連携を強めている安倍氏はさすがだと思います。
これまでの安倍氏の外交は満点以上だと評価出来ると思います。
今回の北朝鮮の件でも、日米は異例の連携ともいえると思いますし、トランプ氏の決断に安倍氏の意見が濃厚に反映されているのではないでしょうか?
一方、トランプ氏と会談中だった中国の習近平氏は特に動揺したのではないでしょうか。
中国やロシアでも操縦が利かなくなっており、このままだと中東に核や生物化学兵器が流れたりするのは必至。
トランプ氏の立場では世界で唯一、正面きって米国にけんかを売って、核攻撃の能力を備えつつある北朝鮮は、米国の存在を脅かす最大の国家とみなされているはず。
今やらなきゃ、脅威は大きくなるだけだと思います。
攻撃が実施されれば、米国内の支持率も上がるはずです。
韓国内では戦争はないとのんきな人が多いようですね。
すでに米軍の空母やイージス艦が韓国近海に集結してきているのに、韓国の報道も拍子抜けするくらい緊張感がないものばかりですね。
ソウルが火の海になる前に日本人はすぐ退避して欲しいですね。
そうそう、邦人救出の作戦は日米間で練られていると思いますが、北を攻撃とあわせて、拉致被害者の奪還作戦もあるかも。
そこには大きく期待したいですね
有事の際は、日本国内で在日工作員による化学兵器テロや原発テロがあるかもしれません。
もちろん日本へのミサイル(米軍基地や首都、原発狙い)も覚悟しておく必要があるかと思います。
現在金正恩は地下空間に身を潜めていますから、それなりの作戦が必要であると思います。
平壌や軍事施設を空爆したとしても金正恩一派を殲滅できるかどうか疑問が残ります。
そうなれば、ソウルなどはあっさり火の海になると思います。
ロケット砲でも届くと思いますし、化学兵器も使われかねない。
そういうことを考えると、北を攻撃するときは合わせて、特殊部隊を潜入させ一気にたたみ込むしかないですね。
少なくとも平壌は短期的に集中攻撃する事になると思います。
その時に、中国やロシアがどう動くのかが気になるところです。
中露が介入するのであれば、米国の先制攻撃で金正恩を確実にしとめるのは少し難しいように思います。中国は北を緩衝地域のままにして置きたいとの思惑もあると思います。
まあ、一連のトランプ氏の言動や実行力に対して中国の習近平氏は萎縮感が見え隠れしているようですが、プーチン氏次第でこの辺のバランスは大きく変わる可能性があると思います。
安倍氏は4月27日にモスクワを訪問し、プーチン氏との首脳会談が行われるが、気になるところです。
この会談後、安倍氏は秘密裏にトランプ氏と連絡を取ると思われますので、その後で、トランプ氏が決断を下し、場合によっては動く可能性があるのではと思います。
後者の作戦の場合、北が韓国に全面戦争にでるか?内乱が起こるか?また中露の様子を見て2次攻撃を開始すると思います。
その場合、拉致被害者の所在を掴んでいる部分に限り救出作戦が行われるやもしれません。
拉致被害者も貴重な人質になりますからね。
ちなみにミサイル攻撃だけを排除してもおそらく脅威を無力化出来ないかと思います。
38度線から50kmの所にソウルがありますから、ミサイルを使わなくてもロケット砲であっさり火の海になると思います。
北のロケット砲は射程距離が60kmの物から200kmの物があるといわれてますし、生物兵器も怖いです。
先制攻撃の場合、韓国は無傷ではいられないと思います。
まあ、核施設と長距離ミサイル基地への攻撃を行えばアメリカの脅威は大幅に軽減されます。それでも日本の米軍基地への脅威がありますから、ミサイル攻撃の徹底的な排除までは先制攻撃で行って欲しいですね。
まあ、ソウルは火の海ですし、中国は弾道ミサイル基地を稼動したと報道があるようですから、出方を見るような作戦をする可能性は十分にあるのではないでしょうか?
ソウルが火の海になった場合、自衛隊による韓国内の邦人救出も上手く行って欲しいです。
コメントをどうも有り難う御座います
こんにちは、お元気にされてましたか?
僕の、九州の親友のO氏から聞いた話ですが、トランプ大統領が習近平氏と会食中に、最後のデザートが出た段階で、シリア空爆を彼に告げたとか。
それを告げられた習近平国家主席は、10秒間程凍り付いたとか。
トランプ大統領の北朝鮮に対する姿勢も、まさかこんなにも迅速だとは、世界は予測しませんでしたよね
当の御本人のトランプ大統領閣下も、「アメリカ大統領職が、こんなにも多忙だとは思って居なかった。」、らしいですが
日米同盟がかつてない程強固で、世界に印象を与えているのは、正に今だと僕も思います。
敵基地攻撃能力の付与や、またイージス艦に巡航ミサイルの搭載も論議されていますね。
政治経済学者の池田信夫先生も、国防・国家安全保障に関しては、安倍政権の方針を支持為さって居られます
御熱心にコメントをお書き入れ下さいまして、どうも有り難う御座いました
申し遅れましたが、僕はアメリカ太平洋軍の最高司令官のハリスさんにも注目して居ります。
我が国の安倍晋三内閣総理大臣とも、もう何度も会って居るし、彼自身は日系人と言う事も有ろうかと僕は思いますが、彼は親日で、対中強硬派ですよね
アメリカ軍の太平洋方面に関する指揮権の全権を彼が把持しているので、ハリスさんは暫く眼が離せない存在であると僕は思います。
拉致被害者の奪還も、僕も心より実現を祈念致します
僕は金正恩が優秀な国家最高指導者でな無くて、本当に良かったと安堵して居ります。
っと申しますのは、彼がもっと優秀な国家元首だったならば、北朝鮮はシリアのみならず、ロシアや中国を味方に付ける事に成功していたかも知れないと、僕は思って居ります。
もしそうなってしまっていた場合、世界最大最強の軍事同盟の日米同盟とて、そうおいそれと手出しが出来なくなってしまっていたと、僕は思うのです。如何でしょうか?
大変に詳細な分析を、どうも有り難う御座いました
水面下で、中国は現在アメリカと色々探って交渉しているものと思います。
中国の存在も気になりますし、またロシア:プーチン大統領も無視は決して出来ませんね。
またkinta様も同じくでしょうが、フランスと韓国の大統領選挙の結果も、併せて気になる所ですね。
中国が派兵するとの読みには、ちょっと驚きました。
でも決して考えられない事では、全く無いですよね。
アメリカはホワイトハウスにて、連邦議会議員を招いて北朝鮮情勢の解説が為されたとの事も、僕はとても驚きました。
トランプ政権は、本気なのだと
アメリカ海軍:第一空母打撃群は依然朝鮮半島に展開中。
日本国海上自衛隊が世界に誇る、世界最大最強のイージス艦:あしがらも即応体制に入って居ります。
日本国海上自衛隊最大の艦艇:いずもも、米艦防護の任に既に就いて居りますね。
金正恩はチェックメイトですね。
日米としては、長期戦になってしまえば後々がややこしくなってしまうだろうから、やはりkinta様の仰る通り、短期決戦で一気に勝負を決めて金正恩の首級を挙げる事が肝要になろうかと僕も思います。
僕に言わせれば、親子3代続いて独裁で好き放題やりまくりだなんて、そうは神様は赦さないのです。一般企業でもそうですが。
余り詳しくは言えませんが、ここ静岡県浜松市の某世界最大の楽器メーカーでも、3代目で苦い目に遭った事は、kinta様なら御存知の事と思います。
金正恩はいよいよチェックメイト。
金正恩はいよいよ年貢の納め時。
今年、世界情勢は大きく動くと僕は見ます。
それにはやはり、kinta様の詳細な分析と推察が本ブログにとっては要諦です。
これからもどうぞ、宜しくお願い致します
まるで内閣総理大臣:国家安全保障問題担当補佐官様の分析の様なコメントを、どうも有り難う御座います
プーチン大統領や習近平国家首席は、やはり北朝鮮との国境付近に、軍を動かして集結させている様ですね。公には認めては居りませんが。
完全制圧までは、僕はアメリカはやらないと思います。
そうなると、中国やロシアは絶対に黙ってはいない。
すると、アメリカは余計な事を背負い込んでしまう結果となる。
北朝鮮の兵器に拠る脅威を取り除く事が、最優先となり、また日本の拉致被害者の方々の救出・救済も併せて強力に推し進めて行って頂きたいと、僕は思います。
北朝鮮は有る程度、諸外国と国交は有る様ですから、国連でも慎重で周到な根回しが絶対に必要ですね。
トランプ大統領からゴーサインが出るのは、もう間近だと思います。
日本も全力でアメリカに同調し、拉致問題・弾道ミサイル問題を解決し、延いては金正恩の圧政で苦しむ北朝鮮国民も救済・解放するべきだと僕は思います。
我が国の自衛隊の方々も、今は緊張が特に高ぶっている局面だと思います。
犠牲や損害がなるべく少なく済む様に、天照皇大神様にお祈り申し上げます