
先日、静岡新聞の記事で読んだが、最近はインターネットオークションで、若い世代の人に、戦争遺品が人気で注目を集めて居ると言う。
ついでに言うと、僕は新聞は静岡新聞しか読まないが、静岡新聞は政治思想のバランスがとても良く取れて居て、とても良い新聞であると普段から思う。

記事を読むと、何と驚いた事に、中学2年生の男の子が、インターネットオークションで旧日本軍(大日本帝国軍)の軍服等を、お小遣いで購入して居ると言うのだ。
僕の甥っ子と、正に同学年だ。

「単純にカッコ良いと思ったからです。」
そんな息子を見て、お母さんは最初「バチが当たらないかしら!?」と心配になったと言う。

購入してから、お父さんにも打ち明けてみた所、お父さんは、「大切にしろ」の一言だけ言ったと。

しかもその記事中の中学2年生の御両親の年齢は、今の僕の年齢42歳よりも年下だ。
その男の子は、「3日に1回は箪笥から引っ張り出して、軍服を眺めて鑑賞して居ます。」、と。
記事中の写真で見れば、裏地が継ぎ接ぎだらけの、大日本帝国陸軍将校の制服だった。

零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が今でも人気で、ゼロ戦のプラモデル(模型)が、今の若い世代の方達にも人気だと言うのは理解は出来るが・・・。

まさかこんなものに、今のとても若い世代の日本人男性が興味を持つとは、42歳の軍事ファンの僕から見ても、とても意外で驚く事だ。

しかもこうした戦争遺品の軍服等を、購入して写真に撮り、SNSでアップすると、海外からも興味を示す反応が、かなり得られて居るのだと言う。

しかも旧日本軍の軍服に対して、中国や台湾の方達からの反応が多くて、「これはいつの時代の、どんな軍服か!?」。
SNSの翻訳機能を生かして、「これは日中戦争時の大日本帝国陸軍の軍服ですよ。」。
と言った有り様らしい。

僕は今のとても若い世代の方達が、こうした切り口から戦争と言ったものに興味を持つと言う事は、否定すべき事ではないと思う。
それは何も、彼等が軍国主義に染まってしまったと言う事でもあるまい。

僕を含めて、戦争を全く知らない世代から見ると、こうしたかつての今とはかなり異質な時代の遺品が、インターネットと言う新しい技術を通じて直接に触れられる機会が持てる事は、とても珍しく新鮮に映るのだろう。
コメント
コメント一覧 (2)
それぞれにいろんな想いとか念とかが有りそうですし、興味本位で収集するというのは僕にはできないです。
それというのも、子供のころに行った原爆資料館や靖国神社の遊就館で遺品などを拝見しているからだと思います。
またいろんな年代の方で捉え方も違うと思いますし、戦争を知らない世代でも捉え方は様々だと思います。
若い少年らが悪気や深く考える事もなく、興味を持たれているのだとは思うが、本来なら原爆資料館や遊就館等を見学して今一度戦争というものに向き合ってほしいと思う。
個人的には修学旅行とか社会見学などで訪れる機会を増やしてほしいものだ。
外国の方についてもぜひ原爆資料館は一人でも多くの人に見てほしい。
親御さんも子供を連れて行かれる事をすすめたいなぁ。。。
kitna様は、やはり素晴らしい事を仰いますね
広島県や長崎県の原爆資料館や、靖国神社の遊就館の見学を、公立小中学校の社会科見学に組み入れても、僕は良いと思いますね
それからまた、アメリカ合衆国やフランス共和国やロシア連邦、また中華人民共和国やインド共和国と言った強大な核兵器保有国の国家元首の方々は、在任中に一度は我が国の広島県や長崎県の原爆資料館を、ゆっくりじっくり見学して行って頂きたいものと、僕は強く思います
先ずは現実や実情に接する事は、大事な事と僕は思います
戦争遺品をネットで買う行為も、その動機は主に未知の世界の事物に対する大いなる好奇心なのでしょうが、その戦争の現実と言ったものにも、可能な限り触れても欲しいものです