【CD16-17】《グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(全曲)》(1762年ウィーン版)
マイケル・チャンス(カウンターテナー), ナンシー・アージェンタ(ソプラノ), シュテファン・ベッカーバウアー(ボーイ・ソプラノ), ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ, シュトゥットガルト室内合唱団, フリーダー・ベルニウス(指揮)[録音]1991年
遂に僕の音楽鑑賞の旅も、ここまで来た。
っと言っても、れいにゃ様や河合よしな様には遠く全く足元にも及ばないのだが。
このオペラ(歌劇)の序曲は、僕は絶対に以前に聴いた事が有る。
そうした時には僕のCDコレクションの何処かのアルバムには必ず収録されているものだが、今回に限ってはそれが見当たらなかった。
でも快活で明朗な、とても良い序曲だ。
「精霊の踊り」は鉄板のド基本としても、途中のカウンターテノールのアリア(歌曲)が、これまた僕は絶対に以前に聴いた事が有るものだった。
しかしやはり、コレクション中には見出せない。
ひょっとしてアマチュアでアルトの声楽をやっていた僕自身のオフクロが、僕の幼少時にピアノを弾きながら歌っていたのかも知れない。
バロック音楽の大家にして大御所カウンターテノール歌手のルネ・ヤーコプスさんの盤も、こうして存在する。
僕が驚いたには、かのヴィルヘルム・フルトヴェングラー閣下の盤もこうして、LPレコードとして存在する事だ。
だが僕が一番驚いた事は、この歌劇(オペラ)には、あのBach芸術の求道者で在らせられたカール・リヒターさんの盤も存在する事だ。
リヒターはレパートリーをほぼJ.S.Bachに限定していたことはつとに知られているが、僕も彼の指揮・演奏するBachの大曲や教会カンタータの熱烈なファンであり心棒する者なのだが、そんな彼が何故グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」を特異的に採り上げたのか??
出来る事なら生前のカール・リヒター先生に直接にお訊きしてみたい。
当然ながら本歌劇は初体験の僕からしたら、リヒター盤の本歌劇は未視聴なのだが、彼の指揮はここでもまたいつも普段の様にとても厳しいものなのか・・・??
本アルバムは新譜で買えばCD2枚組で5000円(税込)もしやがんの。
それが2枚でたったの140円とは・・・。
日本語の歌詞対訳は付いていないのだが。
ベルニウス盤はどの歌手も合唱団も、とても美麗な音色を聴かせて、優雅なバロック音楽の調べに耽溺させてくれて、酔い痴れさせてくれる。
ところが、もう一つ不思議な事に気が付いた。
「グルック 歌劇 オルフェオとエウリディーチェ」で普通にネット検索すれば、トップの方に表示されるWIKIPEDIAの項目。
同項目には何と、この歌劇の今までの録音と録画が全部網羅されて表示される。
あのガーディナーに至っては、3度も録音・録画している様子が伺える。
ところが数多有る本歌劇の録音と録画に、何故かこのフリーダー・ベルニウス盤(1991年録音)が全く抜け落ちているのだ。
これは一体どう言う事か?
SONY CLASSICALレーベルに対する嫌がらせなのだろうか??
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