【CD27】モーツァルト:
1) 行進曲ニ長調K.445,
2) 行進曲ヘ長調K.248,
3) 行進曲ニ長調K.290,
4) 2本の管楽器のための12の二重奏曲変ホ長調K.487より第5番ラルゲット&第2番メヌエット(アレグレット)-トリオ,
5) ホルン五重奏曲変ホ長調K.407,
6) 2本の管楽器のための12の二重奏曲K.487より第10番アンダンテ&第8番アレグロ,
7) 音楽の冗談K.522,
8) ディヴェルティメント(断章)ヘ長調K.288よりアレグロ,
9) ディヴェルティメントニ長調K.246b(K.320b)
ラルキブデッリ[録音]1990年
今回はモーツァルトの小作品を集めたアルバムの様だ。
それなのに新譜で買えば、やはり2800円(税込)もするのか。
「音楽の冗談」の作品名は僕は知ってはいたが、実際に聴いたのは今回が初めてだった。
それにしてもチェロにあのアナ―・ビルスマを迎えるこのラルキブデッリなる演奏家集団もまた、生気と元気に溢れて輪郭明瞭な明快で快活な演奏を全編に渡って繰り広げる。
これは十分に予想は出来るが、モーツァルトの小作品集の音楽アルバムは、この様に他にも多種に渡る。
どっぷり聴いていると、モーツァルトの軽快で明朗・晴朗な調べに、こちらの心や精神・魂が透き通らせられて、洗浄される様だ。
実に良い音楽アルバムだ。
モーツァルトの歌劇作品やバッハの受難曲等の大作を聴く事も、絶対に間違い無く、他には代え難い巨大な魅力とこの上無く素晴らしい音楽体験ではあるが、こうした神童の種々の小作品にも、神童の神童たる所以が十分に見出せる。
思い出したがそう言えば、僕が未だ若い徳島大学生時代に、常三島キャンパスでの一般教養講座の「西洋音楽の歴史」の講義にて、講師の宮澤一人先生は、モーツァルトの最良の音楽ジャンルはディヴェルティメントであると仰っておられた。
自宅で来客や友人と、気軽に気さくにお菓子でも摘まみながらお茶でもしている時のBGMに最適だろう。
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