
【CD53】《スペイン大航海時代の音楽》
フレーチャ:1) エル・フエゴ, 2) ラ・ネグリーナ, 3) ワ・フスタ,
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮) ウエルガス・アンサンブル[録音]1990年


おい、何だよ、今回の音楽アルバムCDも、新譜で買えば2800円(消費税込み)もしたのか。
それが何で70円以下で新品で買えたんだ。
それは兎も角、このアルバムはCD60枚にも及ぶboxセットの中で、第53枚目にして最初から独特の雰囲気を醸し出す。
CD再生冒頭、歓声や嬌声が響き渡る。
僕の妻は当初これには不快に反応し、「五月蠅いからボリュームを下げてくれ!」と夫の僕に対して要望した。

僕も高等学校の世界史で習って、大航海時代と呼ばれる時代は知るには知るが、そう余り詳しくは知らない。
想起するのは、スペインの無敵艦隊:インビンシブル・アルマダ、とか。

でもそんな時代は、何だか夢が有るよね。
良いじゃないの。

だが時代は今、アメリカ合衆国が強大な国家となり世界に覇を唱え、そして日本国、今は中国がその存在感を世界に知らしめる。

そう言えば今から30年位前に、光栄のパソコンゲームで「大航海時代」って有ったよね。

俺はやった事は無かったけど、傍目には面白そうだったな。

500年前の当時はスペインの大艦隊が世界に覇を唱えていたが、現代ではアメリカ合衆国海軍の空母打撃群こそが、断トツ圧倒的に世界最強の超ウルトラ大艦隊だ。

だがこうして大航海時代の音楽と言うものは、我が国でも取り上げられて再現・演奏されているのだな。
僕は改めて知った。
今回の音楽アルバムの肝心の中身に付いては、正直僕は余り面白くはなかった。
こんな退屈な音楽に、2800円も支払わされたのではたまらない。
70円以下のお試し価格で良かった。
決して耳障りな音楽ではないのだが、深みや精神性は余り感じない。
だがあくまで世界史の参考資料として、大航海時代の音楽と言うものはこんなものかと、学校や予備校の世界史や音楽の授業時間で、一度は生徒達の耳に触れさせてみるのも、良いかも知れない。
大航海時代の船乗り達も、海上であらゆる種々の困難や苦難に直面した際には、恐らくは主イエス・キリスト様や聖母マリア様にお祈りをお捧げし、助力や救助・救難を希求したのだろう。
そう思いを馳せた時、本音楽アルバムが僕の心に沁みて、説得力を幾らか感じられた気がした。
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