【CD37】シュッツ:
1) クリスマス物語 SWV.435,
2) イエス・キリストの復活の物語 SWV.50
フリーダー・ベルニウス(指揮),シュトゥットガルト室内合唱団, シュトゥットガルト・バロック管弦楽団[録音]1990年
僕は今回、ドイツ音楽の父:ハインリヒ・シュッツの作品を初めて鑑賞した。
先ず耳に付いたのは、テノール歌手のクリストフ・プレガルディエンの美声。
清らかで温かい温盛を感じる本アルバムは、正にクリスマスの時期にこそ相応しい。
っと言う事で僕は実は、本アルバムは既に去年のクリスマスの時期に聴いた。
「クリスマス物語」ってんだから、正に同じ主題・題材の音楽の母ヘンデル:オラトリオ・メサイア、だとか音楽の父バッハ:クリスマスオラトリオと比較すれば、楽曲の完成度は全く及ばない。
特にクリスマスオラトリオ(つまり物語)を、音楽の父バッハとドイツ音楽の父シュッツ(本アルバム収録)とで聴いて 比較すれば一聴瞭然。
やはり音楽の父には、その楽曲完成度や密度、緻密さは、全く以って遠く足元にも及ばない。
だがシュッツのクリスマス物語は、それはそれでとても良い作品だ。
今回のアルバムも、新譜で買えば2800円(消費税込み)か。
それが何で70円以下で買えるのか、不思議ですらある。