【CD48】《フリードリヒ大王の宮廷音楽》
1) ベンダ:ソナタ ホ短調,
2) グラウン:ソナタ ハ長調,
3) キルンベルガー:ソナタ ト長調,
4) フリードリヒ大王:ソナタ ホ短調,
5) グラウン:ソナタ ト長調,
6) クヴァンツ:ソナタ 変ロ長調,
7) ミューテル:ソナタ ニ長調
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ), ヴィーラント・クイケン(チェロ), ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ)[録音]1995年
僕は間抜けにも、途中の48枚目のレビューを書く事を、一つ飛ばしてしまった。
僕も高校の世界史で習った、かの大変な音楽愛好家のプロイセン王:フリードリヒ2世(大王)その人が、恐らくはサンスーシ宮殿内にて御自ら演奏した楽曲の数々が、見事に収録されている。
その中には何と、フリードリヒ大王その人が作曲した曲も含まれているのだ!
何とサーヴィス精神旺盛な、ボウナストラック収録な音楽アルバムであろうか。
しかも演奏者は、あのクイケン3兄弟の内の2人だ。
これで名演奏にならない訳が無い。
僕が言及するまでも無く、全曲終始、実に繊細で円やかな音で、明瞭な演奏だ。
この有名な絵画の中央でフラウト・トラヴェルソ(現代のフルート)を演奏している御仁が、正にフリードリヒ大王その人だ。
ではいざ聴いてみれば、ぉお!何と典雅で高雅なフルート曲であろうか!
家で静かにコーヒーでも飲みながらこれを聴けば、気分はもうサンスーシ宮殿に居住する王侯貴族だ。
夜寝る前に聴く音楽としても、最適だろう。
就寝に際してのクラシック音楽は、バッハのゴルドベルグ変奏曲も最適の鉄板だが、本音楽アルバムも、不眠に悩む皆様には試す価値は大いに有ろう。
しかも今回の本アルバムも、新譜で買えば2300円(税込み)が、わずかたったの70円以下(税込み)だ。
全くお買い得所の話ではない。
これには偉大なるフリードリヒ大王陛下も、驚き魂消て衝撃驚嘆のビビびっくらブッコキだろう。