僕の職場が入居するパティオ袋井の玩具売り場を、お昼休みに独りでブラブラと何気無く見ていたら、ミニ四駆(タミヤ模型)の類似品じゃねぇかと思われる商品が、目立つ場所に陳列されていたので、甥っ子ちゃんのR君にその存在を訊いてみた。
それがこの、BANDAIからこの冬に新発売された、小学生向けのレーシングホビー商品の「ゲキドライヴ」。
ネーミングからして、いかしてる(笑)
激→ゲキ、と読ませて接頭語としているのか。
未だ新発売から間も無いからか、発売されている車種は今の所は少ない様だ。
僕は40歳初老で、完全ドップリのミニ四駆世代なのだが、こちらのゲキドライヴは写真の様に何と、フリーコースで激しく直接体当たりをさせながらスピードを競う趣旨らしい。
小学生対象の商品にしては、過激な遊戯志向だ。
こちらは、タミヤ模型のロングセラー商品の、ミニ四駆。
しかも上の写真は、熊本県のゆるキャラ「くまモン」をモチーフとした特別ヴァージョン。
可愛らしいよね。
タミヤ模型のミニ四駆は、今から実に30年以上も前から、当時の小中学生の心を鷲掴みにして捉えて離さなかった。
勿論、僕もミニ四駆に熱中した。
現在、小学5年生の甥っ子のR君も、タミヤ模型のミニ四駆は保有している。
だが、今回僕がちょっと興味を惹かれている点は、タミヤ模型のミニ四駆は、各自のコースがセパレート(分離)されたコース(上記写真)でスピードを競うホビー商品であるのに対して、このBANDAIのゲキドライヴは、フリーコース、つまりは完全にフリーのサーキット場で激しい直接バトルを繰り広げながら先着を競う所だ。
完全狂人のドキチガイで非常に好戦的な、40歳のこの僕の血が騒ぐ。
今、僕が買うとしたら、これかなぁ。
BANDAIのゲキドライヴ公式ホームページをざっと見たら、気になるお値段・価格は、タミヤ模型のミニ四駆とほぼ同額だ。
やはり改造・改良する為の種々のカスタムパーツも同時発売されている。
因みに今日がお誕生日の甥っ子ちゃんに、このゲキドライヴを伯父さんが誕プレに買ってやると提案したら、彼は遠慮した。
このBANDAIが世に出した新しいレーシングホビー商品に接して、僕が思い当たる場面を想起した。
そうだ、僕もかつて若い頃に映画館で鑑賞した、映画:スターウォーズ エピソード1の、あの手に汗握るポッドレースのシーン(上記写真)に共通するものが有ろう。
体当たりでライバルを蹴落とし蹴散らし、非常に卑劣で汚い手を使ってでもライバルを出し抜いて敵を破滅とレース落伍に陥れてブチのめす、しかもそれを観客や主催者は賭け事ギャンブルの対象にすると言う、実にトチ狂った、青少年健全育成上誠に推奨されるべき近未来最高のエンターテイメント。
だが、ちょっと待って欲しい(笑)
BANDAIさんはこのゲキドライヴの対象年齢を、明確に小学生であると位置付けているが、こうした直接バトルに拠って対戦する小学生同士の間に、要らぬあらぬ摩擦や齟齬、延いてはそこからリアルの喧嘩やいがみ合いに発展してしまいやしないだろうか・・・!?
小学生各々各自がそれぞれ保有する玩具が、レースに参加する全員や関係者の目前で直接に物理的接触が有るとなると、当然ながら物理的破損や破壊が生じる事は恐らくだが免れず、そこからあらぬマイナスの感情の惹起や、陰湿で陰険な人間関係の発生源となってしまう可能性は、きちんと排除出来るホビーだろうか・・・!??
以上の呟きが、40歳初老オジサンの僕の単なる杞憂に終わる事をここで祈りたい。
純真で元気な未来有る小学生男子の子達が、一生懸命に頑張ってお小遣いやお年玉を貯めに貯めて、そしてやっと玩具売り場で意気揚々と手にした宝物が、マイナスの事象や感情をもたらしてしまう事に繋がるとしたら、それは余りに寂しく哀しい事であると、僕はお節介に心配してしまうのだ。