NHK-BS premiumにて放送されていたテレビドラマ、「鴨川食堂」が、遂に最終回の放送を終えてしまった。
鴨川親子の確執の融解も終盤に見られ、そして娘の鴨川こいしは、店にいつも出入りするお弟子さんの寿司職人さんとゴウルインのハッピーエンド(^^)
第1話から、毎回泣けない回は無いってな位に、良い人情ドラマだったなぁ~。
前回の第7話の主人公は、かつてギャンブル狂いの父親に苦しみ、母親は離婚して女兄弟と離れてしまい、自分は父親と2人で暮らしていたが、やはりギャンブル狂いの父親に愛想を尽かして家を出た、水泳のオリンピック出場候補選手。
そんな彼が、いつも父親が毎朝作って持たせてくれた海苔弁の味は本当に美味しく、その味は今でも忘れられず、島根県の病院で危篤の危機に瀕する父親に会おうかどうか、先ずそのかつての父親の手に拠る海苔弁の味を再現してもらい、それを食べてから、父親に会おうかどうかを考えて決める。
と言った何とまぁ、心に重荷を抱えた訳有り好青年だった。
僕がまたここで気になったのは、ドラマ中の設定だが、この相談者の青年の実家が大分県で、ギャンブル狂いの父親は大分豊後交通(架空のタクシー会社)に勤務するタクシー運転手だと言う事だ。
大分県は、僕の親友のO氏の郷里であり居住地だ。
ドラマ中のギャンブル狂いの父親が、職場のタクシー会社の裏手に在る行き付けの食堂にて、店主の親父さんから教えられた特製海苔弁の作り方は、隠し味に大分県名産のカボスが使用されている事が判明する。
鴨川食堂の相談者は、どの人もこうして心に何か人生の重荷や傷を負った人だ。
これが毎回毎度、テレビ画面上からでも、美味しそうな事この上無い。
僕の分も注文追加でお願いしますと、その場で言いたい位だ。
かつて店主が刑事の時代に逮捕して、自分の当時の妻と鴨川流が不倫関係に在ったと疑い、店に何度もストーカーしていた横峯克彦(豊原功補)とも、ほぼ完全に和解。
横峯克彦:「もうええわ。全部水に流したる!」
因みにこの横峯克彦を演じた俳優の豊原功補さんは、かつて僕が熱中してやり込んだ、X-BOX 360のゲーム「ロストオデッセイ」にて、ヤンセンの声を担当していたと、後で知った。
思えばこのドラマ「鴨川食堂」は、オープニングの京都の風景映像と穏やかな音楽が、とてもマッチ調和していて素晴らしい。
主演の忽那汐里さんは、今更ながらお目眼がパッチリ開いて可愛い、良い若手女優さんだわなぁ。
とても好演されてたね。
ぁあ、この子はドラマ中の鴨川こいしの高校生時代か。
とても可愛らしいなぁ。
これは毎回のエンディング映像だが、この映像も、この時に流れる主題歌も、本当に良い感じだったよぉぅ。
普段は殆どバッハかモーツァルトしか聴かない僕も、このカサリンチュさんが唄う「風」って、良い歌やなぁ~、って毎回思いながらしんみり観ていた。
そして最終話の「金曜日のチャーハン」の相談者を演じるのは、俳優:石田純一さんの御嬢さんであり、女優・モデルの、すみれさん。
女優:すみれさんが演じる相談者は、かつて鴨川こいしの同級生で現在はトップモデルを務めているが、過去に父親が会社の不祥事で蒸発。愛媛県八幡浜市で母子家庭となったが、自分に愛情をたっぷり注いでくれて育ててくれたその母親も、相談者が10歳の時に他界。
以降は京都府京都市に居る、遠縁の叔父と叔母に引き取られて育ったと言う生育環境、と言う設定。
漁業の街である愛媛県八幡浜市で母子家庭となり、小さい頃から背が高い事を周囲に「男オンナ」とイジられイジメられながら育ち、母親は魚肉工場にて働きながら、アパートにて娘を女手一つで育てて、夜勤の金曜日には必ず娘の為に特製チャーハンをこしらえて、テーブルに置いていたと言う人生背景を打ち明け、大手自動車メーカーのスクエア自動車(架空)のTVCMに起用された御縁で、スクエア自動車の御曹司からプロポーズされたが、自身の家庭環境に今一つ自信を持てず、かつて働き詰めの母親が自分の為に、夜勤の有る金曜日に作り置いてくれた特製チャーハンの味を再現して、彼にもそれを食べてもらって、その時の彼の反応を見てプロポーズの受諾如何を決定しようと考えていると、かつて仲良し同級生だった探偵の鴨川こいしに打ち明けた。
すみれさんは長身でスタイル抜群の華の有る女優さんだが、今回のドラマの中での演じ方は敢えて素人っぽく演じてらっしゃるのか、それがまた役柄ととても合って居て自然な感じで、観ていてとても良かったな。
ここでまた僕が驚いたのは、愛媛県八幡浜市と言えば、もう一人の僕の親友のT氏の郷里であり居住地だ。
この最終回の第8話放送直前にも、T氏は愛媛県八幡浜市から僕の携帯電話に電話を掛けて来た。
T氏は御実家が祖父母の代から漁業関係の商いを営んでいて、かつてその昔は愛媛県八幡浜市は日本一の漁獲高を誇っていたらしい。
鴨川食堂の最終回の中で触れていたが、日本で魚肉ソーセージを最初に造った場所は、愛媛県八幡浜市だったらしい。
普段から魚肉ソーセージが大好物の僕は、この事を初めて知った。
そしてドラマ最終回中、母子家庭で働き詰めだった母親が娘にいつも作っていた特製チャーハンの味付けは、地元の愛媛県八幡浜市の工場で作られた魚肉ソーセージが決め手となっている事も突き止められた。
かつてT氏の妹さんは、地元名産の鯛めしをわざわざ愛媛県八幡浜市から徳島県徳島市に持って来てくれて、それを僕にも振る舞ってくれて、それはそれは本当にとても美味しかった事を、ドラマを観ながら思い出した。
T氏の妹さんが持って来てくれた愛媛県八幡浜市の鯛めしは、本当に大変にとても美味しく、今でもたまに思い出しては食べたくなる逸品だった。
相談者の、トップモデルやってる同級生(すみれ)を元気に見送る鴨川父娘。
最終回にて、鴨川食堂のオーナー(岩下志麻)が、実は店主の鴨川流(萩原健一)に密かに恋心を抱いている様子がやんわりと描き出され、それを正面から受けずに居つつも拒まない店主の仲睦まじい様子にも僕は微笑んだ。
本当に良いテレビドラマだったなぁ。
観ていて毎回、心が温まりましたな。
今、NHKのホームページの、この鴨川食堂の掲示板には賛辞と称賛が続々と書き込まれており、続編の制作を待望する声も多い。
僕も続編の制作を熱望する。
出演者同士も、こうしてプライベートで仲が良い方も居らっしゃる様だ。
最後、娘の鴨川こいしは、自分に告白・プロポーズして来た、鴨川食堂の弟子の寿司職人とめでたくゴウルイン!
早速夫婦と父親で、お店を切り盛りしている様子が伺える場面で、ドラマは幕を閉じた。
店主の鴨川流:「諍い(いさかい)の種は鴨川に流して、幸せの種を探し出す。それが鴨川食堂の品書ちゅう訳や。」
鴨川こいし:「またのお越しを、お待ちしています(^^)」