【CD33-34】《ウィーン時代のモーツァルトのピアノ作品集》 モーツァルト:
1) ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K.457,
2) 幻想曲ハ短調K.475,
3) メヌエット ニ長調K.355(K.576B),
4) ロンド ニ長調K.485,
5) ピアノ・ソナタ第18番ヘ長調K.533/494,
5) 幻想曲ニ短調K.397 ,
6) ロンド イ短調K.511,
7) ピアノ・ソナタ第15番ハ長調K.545,
8) アダージョ ロ短調K.540 ,
9) ピアノ・ソナタ第16番変ロ長調K.570 ,
10) ピアノ・ソナタ第17番ニ長調K.576 ,
11) 幻想曲ハ短調K.396
ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ)[録音]1996年
僕は今回、モーツァルトのピアノソナタを初めて古楽器演奏で聴いた。
僕はモーツァルト音楽、取り分けピアノソナタやピアノ協奏曲を非常に好んで聴くのだが、それらは専ら上記写真の、内田光子さんやマリア・ジョアン・ピリスさん等の現代楽器のピアノに拠る演奏だった。
なので今回初めて古楽器演奏のものを聴いたが、最初は音が痩せて貧相に聴こえていたのは、それは取りも直さず僕自身の聴覚や音楽文化素養が貧相な事に起因しているのかも知れない。
今回のアルバムはジョス・ファン・インマゼールさんの演奏に拠るが、僕はこれまで聴いた事が無かったピアノ曲が多数収録されていた様で、その意味でもやはりお得感は十分に満足の行くものであった。
作曲者本人であるモーツァルトの時代は、クラヴィーア(後のピアノ)はこの様な響きであったかと思いを馳せると、何だか感慨深い。
モーツァルトやベートーベン、またハイドン先生らは、この様な音を聴きながら(但し聴覚を失った楽聖Beethovenは骨伝導)クラヴィーアで諸作品を作編曲していたのか。
2枚組にも及ぶ本アルバムの鑑賞を終えて、一先ずモーツァルトの収録作品は終了した。
これで一先ず一段落。
お次はシューベルトか。
それにしてもクラシック音楽の傑作作品は、探して行けばきりが無い程に無限量とも言えるのではないか。
クラシック音楽中級者を自負していた僕は、再び傑作作品群の森の中に迷い込んでしまった。