宇宙人ぶすおの真実の記録

穏和な日常生活の風景。 幸福。 幸せ。 心の安定。 精神の充足。 心の平安。 愛情。 愛と調和。

出会い

震災ボランティア 第6日目

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今日の午前は単独任務の自由行動。
予定通り、2つの避難所を訪問した。


1件目は、ある物資を入用だった30代主婦に、その物資を後日届ける約束をしていたので、届けに上がった。
そしたら、本人不在(苦笑)
取り合えず物資は受付の職員さんに伝言と共に置いて行った。

2件目は、子供の女の子つるちゃんに用が有ったのだ。
俺の仕事上の調査ファイルに、少し気になる記述が前任者チームからの申し送り事項の中に存在したのだ。
ところが残念な事につるちゃんも不在。


午後からは遠路遥々長崎県から到着したチームと合流。
羽田空港まで飛行機で、そして東京から福島へは東北新幹線で。そこから現地へはレンタカーでいらしたそうな。
相変わらず、その人達も穏やかで素晴らしい人柄の方達ばかりだ。

午後は、いつもお世話になっているここの避難所を巡回したのだが、もう俺は顔見知りも大分増えて来て、午後、ボォ~っと突っ立っていたら、小学校2年生のこれまた本当に可愛らしいお洒落な女の子のMちゃんに、小さいドーナツを頂いた。
「ねぇ、これ食べてよぉ!」
可愛いものだな。
俺はそのままMちゃんとそのお友達と談笑。
Mちゃんは宿題の書き取りをやりながら、俺に色々訊いて来た。
「ねぇ、この3人の女の子で誰が一番好き!?ねぇ、今好きな人って居るのぉ!?」
「奥さんがおじさんは世界で一番なんだ。」
「あれぇ?だってお兄さん指輪してないじゃぁん!!」
「お兄さん、めちゃくちゃ力が有りそう!だってすんげぇ体格良いモン。」
「そんな事は無いだろう。」

「私たちさぁ、お金一円も無いもん。津波で全部流されちゃって。」
「それなら、オジサンが少しだけど、皆にお小遣いを上げよう。」

たったそれだけで、「んもぉ、信じられない!」と言った表情で言葉に詰まるMちゃん。

「俺は約束は守るよ。でも今細かいのが無いんだ。またお小遣いを渡しに来るね。」

Mちゃんは信じられないと言った顔付きで、俺にお別れの挨拶をしてくれた。
「ドーナッツ美味しかったよ。どうも有難うね!」


そうした些細な交流1つ1つがヒシヒシと嬉しく感じる。


いつもの夕のミーティングの後、突然急に、所長に俺が個別に呼び出された。
そして応接室に通されて、一体何の事やらと一瞬身構えたが、それは所長からの改めての労の労いと心配の温かいお声掛けであった。
聴けば所長さんも被災者で避難者だったそうだ。
そして、お身内を今回の震災で亡くされて、実際に遺体安置所に遺族として行ったそうだ。
その時以来の苦心や苦労を、俺相手にしんみりと語ってくれた。
その上で、俺が遺体安置所の任務に従事していた事に対して、心からの謝意を示して下さった。


1000年に1度の大地震。

俺は、神様に導かれて、ここ被災地にやって来たのか??
最初は、職場のボスからの単なる業務命令位にしか考えていなかった。

だが、毎日が濃密で濃厚で、不謹慎だが、今ほど幸せや幸福を感じる時間はこれまでの人生を振り返って見てもそうそう無かったと思う。

所長は、ただの俺独り如きの為にお気遣いを示して下さり、俺の身をとても心配して下さる。
「郷里に奥様がおいででしょう!?大丈夫なんですかぁ!?奥様の為に帰って差し上げた方が良いのではないですか?どうぞ無理は為さらずに、引き上げて頂いてお帰り頂いても良いんですよ。Iさんは本当に色々良く尽くして下さっていますから。」
「いいえ、僕は当初のお約束通り、最終日の5月29日(日)までは、ここに留まります。」
「そうですか・・・。分かりました。」




明日は取り合えずお休みだ。
いつもは妻に任せ切りだった身の周りの事を、全部独りでこなさなければならない。
溜まりに溜まった1週間分の洗濯を、避難所の洗濯機をお借りして洗濯を済ませてしまおうか。

天国と地獄が入り混じった研修時代

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僕の研修時代・・・。


今思い出しても、これまでの人生で俺が全然出会った事も無い様な人間達との出会いが齎した地獄の様な人生史上初の恥辱と憎悪に満ち満ちた最悪体験と、俺の今後の残りの人生において一生涯お付き合いをさせて頂くであろう素晴らしく尊敬申し上げる人物との奇跡的な邂逅の両極端を経験・体験した。


研修時代は、俺はドでかい失敗を幾つもしでかした。


だがその度に、家族・肉親のこの上なく温かい支援や寛大な配慮や、本ブログのメインコメンテーターを実にもう6年程前から善意で務めて下さっているKINTA様の深い人生経験に基づく洞察と慧眼、広い視野と温厚な御助言に諭されて、今は無事に研修を終えて常勤の正職員としてこうして日々忙しくさせて頂いている。


KINTA様も度々この僕に諭して下さって居られる様に、失敗から学んでそれをプラスに生かす事が肝要なのだろう。


僕は本当に愚劣な人間で、同じ失敗を重ねる事は好きで得意なのだが、失敗から学んで向上している自信はと言うと、実は殆ど余り無いのだ。



だが、失敗を重ねながらも前向きに諦めずにがむしゃらに研修をしていた所、やはり思いも掛けない所から思いも寄らない方から本当に温かい一生の御恩義の支援を賜り、またその研修施設にては前述した様な一生涯共に支え合って学び合って高め合って、向上し合える掛け替えの無い人物との運命的邂逅に遭遇した。


人生と言うものは、つくづく分からないものだ。


失敗が更なる大失敗を呼び込み、もう駄目だと夫婦で諦めた所に、思いも寄らない救いの手が差し伸べられて、其処で更なる夢にも思わぬ幸運に巡り合う。


人との出会いや邂逅は、人の人生を良い意味でも悪い意味でも大きく変える。


これまでの人生35年間を振り返って見ても、結局最終的には一体何が幸運で何が不幸なのかは、最後まで分からないのではないかと思う事も実際多い。


失敗が有ったお陰で、新たなる素晴らしい幸運に巡り合い、出くわす。



だが外面的に見たら、俺と言う人間は余り変わっていないと自分で思うのだ。
良い時も、悪い時も、妻の手料理を食べて、妻の入れてくれた風呂に入り、妻と相談し語らい、また早朝には祈りの内に聖書に触れ、静寂の内に神様と語らう。
そうして変わらぬ日々が淡々と過ぎ去っていく・・・。



こうして失敗を重ね続ける愚か者の代表格のこの俺でも、毎日こうして神様に幸福の内に生かされて、確かに神様の大いなる愛の中に包含されているのだと感じるのである。





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