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「手紙」で画像検索したら、俺の大好きな映画:「硫黄島からの手紙」の、渡辺謙演じる栗林忠道陸軍中将閣下(硫黄島での作戦行動期間中に大本営辞令により陸軍大将に昇格)の写真がワンサと出て来た。
栗林忠道陸軍中将閣下は、蜀漢帝國の丞相であった諸葛孔明と並び、俺が最大最高に尊敬する男の中の男たる大人物である。

俺は前の職場に、前の職場のボスに大変お世話になった。
と言うより、人生そのものを救って頂いた。

最初から最後まで、こんな俺を信じ、修了まで送り届けて下さった。

修了証は最近、我が自宅に郵送されて来た。

俺は大変遅れてしまいながらも、心を込めて最高の文章を綴って感謝の意を表した。
我ながら、その文章・文体は諸葛孔明の、あの北伐決行前に時の皇帝:劉禅に上奏された、あの名文「出師の表」に甚大な影響を受けたものとなっている。

御存知の方は御存知だが、この古来名文とされる諸葛孔明(映画「レッドクリフ」で金城武が演じていましたね)の「出師の表(すいしのひょう)」。
これを読んで泣かない者は忠臣にあらずと古来言われている。

俺は全文ではないが、その抜粋の原文と和訳文を読んだ。

俺はもう・・・、本当に途中から涙が止まらなくなってしまった・・・!!
「今天下三分し、益州疲弊す、これ誠に危急存亡の秋なり」
この出だしで始まる出師の表は、この後孔明の満を持して開始する北伐に対する磐石の決意表明、先帝:劉備玄徳に対する恩義への強烈なる感謝、その息子である皇帝:劉禅に対する訓戒へと孔明独特の流麗且つ温厚で熱情的筆致で最後まで続く。

俺も読んでいて、涙が本当に止まらず、この俺も1800年間の悠久の時を超えて自分も蜀漢軍の一員として、宿敵:魏国討伐に参加している気さえ錯覚した・・・!!

本当の名文は、やはり時代や場所の壁を越えて、常に人の心を熱く振るわせる。
本当の名文は、人の心を打ち、人に涙を流させる力を持つ。

前の職場のボスへの書簡をしたため終えて、俺は妻に一度見てもらった。
「うん・・・。うん、良いんじゃない?この文章からは、本当にお世話になった事に対する感謝がとても強く伝わってくるよ!貴方も良い文章書くじゃない。これも立派な一つの才能だと思うよ。」

俺は文才が有るとしばしば人に言われる。

だが自分で言うのもなんだが、それは諸刃の剣で、言葉の暴力で人を傷付けてしまった事も俺の過去には枚挙に暇が無い。
有らん限りの言葉を尽くして感謝・報恩の意を表明したかと思えば、これ以上無い汚い暴力的な言葉の内容のメールで相手を攻撃して大いに傷付けて、大いに泣かせたり・・・。

言葉の力って、実に多様であると俺自身実感する。