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僕は21歳になってようやくやっとこさ大学生になり、大学入学と同時に音楽の父:バッハの宗教声楽曲の大作作品の鑑賞に挑戦してみようと思い、先ずはこのレオンハルト盤のロ短調ミサ曲(レコード・アカデミー賞受賞)を大学の生協で注文したのだ。
その生協の直ぐ隣に在る附属図書館の複数の著作にて、このレオンハルト盤のロ短調ミサ曲が大いに推薦されていたのに接して、購入を思い立った。
聴いた当初、当然ながら素晴らしい楽曲だとは思ったが、レオンハルトの薄く軽い響きの中に、まるでそれは仏様の様な静かで清らかな清水の様な心境で演奏した、一種の悟りの境地であるかの様な佇まいに、未だ若い頃の僕は余り理解は出来ないでいた。
それが46歳にもなった今は、このレオンハルト盤:ロ短調ミサ曲の良さが、とても心に染み入る。
レオンハルト盤は再発売されていたが、それと同時に新発売されていたのが、このヘンゲルブロック盤:ロ短調ミサ曲だった。
それを後の人生でこうして入手し、その格別の素晴らしさにまた感嘆するばかりである。
僕の母校の徳島大学:附属図書館の資料庫には、このリヒター盤のロ短調ミサ曲が蔵されていた。
僕はそれを何度も借りて何度も聴いた。
今、これを書きながら、リヒター盤のロ短調ミサ曲を、実に久し振りに聴いている。
僕はマタイ受難曲よりも先に、ロ短調ミサ曲の素晴らしさに目覚めたが、初めてロ短調ミサ曲に出逢った21歳の頃以降も以前も、あらゆる音楽作品に接して聴いて鑑賞して来たが、このバッハ作曲:ロ短調ミサ曲を超越する音楽作品を、僕は全く知らない。
僕に言わせれば音楽の父の最後の作品でもあるロ短調ミサ曲は、西洋音楽(クラシック音楽)のみならず、あらゆる総ての音楽作品の最高傑作であると確信して全く疑わないものなのだ。
そして46歳にもなった現在の僕は、ロ短調ミサ曲に関してはレオンハルト盤の他、リヒター盤、ヘンゲルブロック盤、ショルティ盤、チェリビダッケ盤、クレンペラー盤を所有するに至った。
これからはジュリーニ盤、ヘレヴェッヘ盤(2回目の録音)、鈴木盤を購入しようと計画中である。