以前から訪れる事を頭の片隅に置いていたのだが、ついさっき、妻を家に残して独りで訪問して来た。
そう、訪れた先は地方の田舎であるここK市の、更に目立たない川沿いの場所の、小さなお寺の一角にひっそりと在る「平将門公の十九首塚(じゅうくしょつか)」。
詳細や詳しい由来は他に譲るが、平将門(たいらの まさかど)公とその忠勇なる家臣達18人の首塚が、ひっそりと川沿いに祀られている。
血で染まった彼等の首を洗ったとされる川は目の前に在る。
その上を「将門橋」が渡されており、看板には「将門橋は自動車では通行できません K市 」と有る。
家臣達の正確な実名が石碑に刻まれており、中心には総大将であり「新皇」であった平将門公の首塚が有り、その周りを円状に取り囲む様にして家臣達の首塚が存在する(上記写真)。
今から約1100年も前に関東一円で同族間の紛争に勝利し、破竹の勢いで勢力を拡大し、時の朝廷に対して行き掛かり上仕方なく謀反を起こし、日本の歴史上有数の大規模な反乱に発展した平将門とその家臣の武将達は、敢え無く将門の従兄弟に当たる平貞盛らが率いる平安京の中央朝廷からの討伐軍の前に敗れ去ってしまう。
その際の計19個の首級を、検分の為に討伐軍が関東から京都に持って参上しようとした所、京の朝廷よりの使者が派遣されて来て丁度この地で落ち合い、将門達の19のクビを川で洗い橋の上に掛けて首実検した。
首実検を終えた中央の役人達は、こいつらは朝廷に反旗を翻した逆賊共だから、クビはそこ等辺にうっちゃり捨てよと命令。
だが討伐軍総大将の1人の藤原秀郷はそれには反対して、彼等の首級を手厚く丁重に埋葬したと言う。
この時の彼等の首を川で洗い、その川の橋の欄干に掛けた所に地名が由来すると言われている。
将門公の首塚と言えば、言うまでも無く一番ダントツに有名なのが東京都大手町(おおてまち)の巨大オフィスビル街の真ん中にひっそりと佇む「将門の首塚」。
三菱東京UFJ銀行や三井物産と言った日本国を代表する名だたる大企業の本社ビルに囲まれて存在する(下写真)。
僕も妻と参拝したここは余りにも超有名な心霊スポットだが、こうして自分が現実に居住し生活する地方の田舎で歴史的な史跡が有る事は、やっぱり興味を掻き立てられるものだ。
十九首塚。
帳面が有ったので記帳した。
原付バイクで独りでふらりとやって来て(ここの自宅から原付バイクでたったの10分)何もお供え物等を持ち合わせていなかったので、直ぐ近くに有った大きなドラッグストアでお菓子やら清酒やらコーヒーやらを適当に選んで買って、お供えして線香を焚いた。
ちょっと話は逸れるかも知れないが、俺がずっと大ファンであるビデオゲームのシリーズに「女神転生(めがみてんせい)」が有る。株式会社アトラスの、大ヒットでロングセラーのドル箱商品だ。
女神転生シリーズの記念すべき第1作は、俺が小学校高学年当時だった。
毎作、ゲームの舞台は現実のTOKYO:東京都。
地名も全て現実の名前で登場する。
このゲーム、女神転生のもう一つの最大の特徴は、登場する悪魔や天使や神々は総て、ここ日本を含めた世界中の方々の神話や御伽噺の中で実際に登場する悪魔や妖精や神なのである。
彼等がリアルで美麗なグラフィックスで、しかも実名で登場するのだ。
そして不意に襲い掛かって来た悪魔や天使や神様達を説得して仲間に引き入れて一緒に闘ったり、その悪魔や天使や神様達を合体させて更に強い悪魔・天使・神を造り出して自陣パーティーを強化すると言う、これまでのゲームとは全く違う革新的なゲームシステムは、当時のゲーマー少年達の心を捉えるのにそう長い時間は掛からなかった。
俺が大学生時代、留年して時間だけはたっぷり有る古き良き時代に、俺は当時シリーズ最新作の「真・女神転生Ⅲ NOCTURNE (PS2)」(下写真)をプレイ。
女神転生シリーズでは、毎回ほぼ必ずこの「将門の首塚」が、裏の隠し特別イベント発生の場所として登場する。
俺のプレイした真・女神転生Ⅲノクターンでも、特別イベントとして、ある厳しい困難な条件を満たしてマップ上の「将門の首塚」を訪れると、坂東宮と言うマップ上には存在しない秘密の場所にワープ転送される。
(この坂東ってのは、将門公が当時制圧した坂東八カ国に由来するものと思われる)
そこで毘沙門天・増長天・持国天・広目天の四天王の4名様を苦労の末に見事に打ち倒すと、中々に荘厳な社が天から降りて来て、神々しく眩い強い光の中を平将門公御本人が登場するのだ・・・!!(笑)
そして将門公から、最大最強(最凶?)グッズである「禍魂(まがたま):マサカドゥス」を授与されるのだ(笑)
平将門公と、その忠勇なる18人の家臣・武将の皆様方。
野望・志半ばで倒れた堪え難き無念や怨念を、主イエス様や天の元后:聖母マリア様が汲み取り、お癒し下さります様に心よりお祈り申し上げます。
何卒どうか、お鎮まり下さいます様お祈り申し上げます。