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僕の伯父は、その扱う商品の源流が欧州:ヨーロッパであった為、欧米の海外勤務から帰国する時に、主にヨーロッパのお土産を買って来てくれた。
あっちの生ハム、チーズ、ケーキ、お菓子なども有った。
肝心のお味は・・・。ぅぅうん。
子供心に、「何てクドい、濃い味なんだこりゃ!ギトギトのベトベトじゃねぇかよ!中には美味いもんも有るけれど、思ったよりもあんまし美味くはねーぜっ!」
それに、チーズも生ハムも、概して臭い。
でもそれが、ヨーロピアンスタンダードな感覚なのだろう。
その伯父さんと伯母さんがヨーロッパから買って来てくれたお土産に、あっちの本場のクリスマスの子供向けの聖書の仕掛け絵本が数冊有った。
要はつまり、キリストの誕生を絵と、絵が飛び出す仕掛けで描いた子供向けの本だったのだが、その美しさが当時未だ4歳か5歳だった僕の心を強く捉えて離さなかった。
その後、僕はキリスト教美術であるルネッサンス絵画や、音楽の父:バッハの教会音楽に著しく心を惹かれ、遂にはマジ本当に洗礼を受けてクリスチャン、つまりはキリスト教徒になっちまい、牧師を志す様にまでなっちまったのである・・・。
これには僕の実家家族は世間様に対しては、ちょい恥ずかしそうにする。
僕の実家は仏教:浄土真宗なのだ。
だが、伯父や伯母はそんな僕を温かく見守ってくれている。
「あの時、おじちゃんやおばちゃんがスウェーデンから買って来てくれたお土産が、おいらのその後の人生観を決定付けるのに、決定的影響を与えたんだよ。」
「あぁ、正博・・・。お前は特に繊細な神経の持ち主で、感受性豊かな子だったものねぇ。そう言ってくれておばちゃんは嬉しいよ!。」
人の縁とは、何によって、誰によって制御されていたりコントロールされているのだろうか・・・???
今でもそれが不思議で仕方ないのだが、全ては神様の思し召しという事なのだろうか。
そしてそんな伯父も、その後異例の超スピード出世で最高経営責任者にまで上り詰め、今は全ての会社の役職を辞して、「伯母ちゃん達はもう年金暮らしの身だからね。」。
俺はやっとこさこうして世の中に社会人として出て、これから何を見てどう感じて、どんな人生体験をして行くのだろうか?
当たり前だが、自分でも自身の未来や将来は全く不透明で不可視なのだ。