今回被災して、未だ予断を許さない状況下に在る福島第一原子力発電所。
そこにアメリカ企業から、放射能の下でも安全に作業出来る原発ロボット「タロン」の貸与申し出が有った。
実に有り難い事だ。
東京電力は当初はこの申し出を断っていたと言うから驚きだ。
だが今は四の五の言っていられない切迫した状況に在る。
放射線に汚染された汚染水の除去作業は遅々として進まず、真水注水と汚染水増大の板ばさみにされていて、現場はどうしようもないジレンマを抱えている。
そんな中で、人手に拠らずに少しでも安全に作業出来る可能性が出て来た事は、素直に歓迎するべき事だろう。
ここで一部で話題になっている事は、この原発ロボ「タロン」の制御と操縦には、マイクロソフト社製のゲーム機「XBOX360」のコントローラーが使われていると言うから驚きだ(写真)。
このXBOX360と言うゲーム機は、ここ日本国では残念ながら殆ど売れていない。
だがアメリカやヨーロッパでは主流であり、この僕もXBOX360ユーザーだ。
僕の周囲の親友達も皆このXBOX360ユーザーだ。
実はつい昨日、職場での昼休みに、自宅に所有するゲーム機は何だと言う話題になって僕はこのXBOX360だと答えたら、「何でそれが第一選択なの!?」などと奇異な目で見られた。
「変わってるなぁ」。
僕はこう言った目で見られる事には、もう10代の頃から慣れっこなのだが、それにしても自分が現に所有する物が、こうした形で未曾有の大災害に際して人命救助の一環になっている事は、やはり嬉しいと感じるものである。
頼むぜ、タロン!!!