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つい先程、日本3名泉の一つとして名高い、岐阜県下呂市は下呂温泉への1泊2日の旅程を終了し、妻と2人で帰宅した。
ここ静岡県からは比較的近く、日帰りは流石にキツいが1泊2日の旅程で時間的余裕を持って終える事が出来た。
僕も妻も下呂温泉は初めてだったが、本当に誠に素晴らしい温泉地であった。
下呂温泉のお湯はアルカリ性で、心地良い滑りを有し、泉温は熱めで、湯上りは本当に肌がツルツルのピカピカになっていたのには驚いた。
今回僕等夫婦が宿泊先として選んだのは、下呂温泉で間違い無く最安値の「民営国民宿舎 さくらや」さん。
何と、1泊2日の2食付きで、5150円である。
しかもこれは消費税と入湯税が込みの値段だ。
※但し注意が必要なのは、この値段の宿泊プランは、じゃらんからのネット予約でのみとなっている様だ。
チェックアウト時に夫婦2人分で10300円を支払って、この宿の名物でいらっしゃる女将さんの快く優しい温和な笑顔に見送られて、宿を後にした。
流石は最安値だけあって、宿の設備はかなり老朽化は顕著(笑)
僕の生まれる更に前の、昭和40年代を思わせる造りであった。
静かで落ち着いた、古いが清掃の行き届いた部屋で、目の前に川が清々しく流れる。
妻が、「少し狭くて小さい(^^;」と言ったが、本物の源泉掛け流しの浴場。
こちら男湯は、女湯に比べてやや広い、がやはり源泉掛け流しで、名湯の熱く滑りの有るお湯が惜しみ無くボコボコと湧き出ている。
それにシャワーのお湯が温泉水を使用しており、シャワーを浴びるだけで下呂の素晴らしいお湯を頭からジャブジャブ振りかぶっている事になる。
妻は、「背中の強張りが、完全に取れちゃった!」、っと早速名湯の効果・効能を実感している次第である。
我々と御一緒に大阪府からいらしていた御夫婦も、ここは設備が古く食事も質素だが、お風呂のお湯は本当に本物の素晴らしい源泉掛け流しである事をネットのクチコミで拝見して来たのだと仰っておられた。
浴場は男女共に目の前の川に隣接している為、浴室の窓を開放すればそのまま半露天風呂であった(笑)
しかも男湯の方は、窓に蜘蛛の巣が張っており、それがそのまま天然の虫除けにもなっていた(笑)
浴室の窓を開放すれば、ここ静岡県よりも数℃低い気温でひんやりした山の空気が、川の方から涼しく浴室内に流れ込み、熱い下呂温泉の源泉と丁度良い塩梅になって、長く入浴を楽しめた。
食事は確かに、やや質素かと思える内容、特に飛騨牛は量は少ないのだが、それでも野菜たっぷりで全体としての量は多く、元々そんなに肉類を好まない僕等夫婦には丁度良い加減と量の食事であり、決して不味くなく健康的でヘルシーな献立で、とても美味しかった。
民営国民宿舎 さくらやさんは、お2人の個性的で気さくで親切な女将さんに依って支えられているとのじゃらんの口コミ通り、本当にとっても好感の持てるお祖母ちゃん達でいらした。
夕食を摂ってから夫婦で、夜の下呂温泉の街を散策したのだが、帰りに1杯やろうと宿の直ぐ隣の居酒屋さんに入ったら、その日のお仕事を終えた女将さんの一人が、カウンターでお一人で生ビールを呑みながらテレビの野球ナイター中継を御覧になっていらした。
僕等夫婦がお店に入ると、妻と女将さんは直ぐにお互いを認識して、僕等は女将さんのお隣に座らせて頂いたのだが、とっても人懐っこく僕等に身を乗り出して話し掛けて来て下さった(笑)
「御主人は、今日もチェックインの時に敬礼してはったけんど、警察か自衛隊の方なのかしら!?」
とても和やかに会話が弾んで、その居酒屋で出された料理もお酒も美味しかったので、調子に乗って女将さんの分のお支払いも勝手に僕等が持ってしまった所、女将さんはその場でも、翌朝も、僕等夫婦に何度も感謝のお言葉を口にされて、非常に恐縮されておられた。
普段は全くお酒を呑まない、ってか呑めないこの僕も、今夜位はと妻に勧められてサワーを注文したが、半分程呑んだ所で全身茹でダコ真っ赤っか、気分もホロ酔い良い気持ち!御機嫌ルンルンにて、若い頃は悲惨な経験だった飲酒後悪心嘔吐は全くせずに済んだ。
下呂温泉でゲロ嘔吐なんて、親父ギャグにもなりゃあしねぇ。
その女将さんはどうやら、晩御飯は恐らく宿の裏のキッチンか何処かで御夕食を済ませて、仕事帰りに生ビールを1杯呑んでいらしたそうだったから、その程度の負担は僕等夫婦にとっては別に負担と言えるものでもなかった。
そもそも、超格安で本物の源泉掛け流しのメッチャ良いお湯を堪能させて頂いているのだから、こちらこそ申し訳無い。さくらやさんは、僕等夫婦の様に肉類をそんなに好まない人種にとっては食事だって決して貧相ではないし量も十分だ。
但し、やはり特産品である飛騨牛を食事に期待する向きにとっては、物足りないと思える内容かも知れない。
兎に角、料金を安く済ませながらも本物の下呂温泉の名湯を源泉掛け流しで堪能したい方には、お薦め出来る。
じゃらんの口コミで何名かの方々が仰っておられたが、さくらやさんの女将さんお二人さんには、いつまでも長生きして頂きたいと僕も心から思えた。
下呂温泉は外を散策して見ても楽しめる。
街中の其処彼処に源泉のお湯が湧き出す様に造られており、それでちょっと手を洗ったり顔を洗ったりは事欠かない。無料の足湯の場所も随所に存在している。
但し、やはり泉温そのものはかなり高く、お湯は熱い。
勿論、僕は街中の温泉神社に立ち寄り、この神様の尊く素晴らしい大いなる恵みに対して心より感謝のお祈りをお捧げした。
下呂温泉の街は、日本3名泉の一つの有馬温泉(兵庫県)と同様にコンパクトで、街全体を歩いて散策しても1日も有ればほぼ全てを周遊出来る。
僕等がちょびっと奢った事に対してとても恐縮為さっておられた女将さんの一人が、翌朝僕等に丁重に感謝すると共に話してくれたには、あの後、僕等がお店を出た後に、今度は若い集団の観光客等にお酒を奢られて、酔っ払ってしまって最終電車で帰宅したのだと(笑)
皆にとても愛される、本当に人柄良い女将さんだ。
そんな女将さんが、御自分の娘さんが働いてらっしゃると仰る食事処のお店を紹介して下さったので、チェックアウトの後に、お昼御飯を食べに、その「菅田庵(すがたあん)」さんに立ち寄り、僕は地元名産のトマトと飛騨牛を使った「トマト丼」を食したが、飛騨牛にトマトや地元の野菜がふんだんに盛り込まれていて、これまた最高に美味であった。
妻は山菜天婦羅定食を注文したが、量がかなり多くしかも美味しかったと。
こうして2日間に及んだ、初の下呂温泉体験は、豊かな恵みを享受しつつ無事に終了した。
本当は僕の義父母を連れて行きたかったが、義父母は遠慮為さって今回は見送った。
次は、普段とてもメッチャお世話になっている義父母を連れて、また何処かに温泉旅行に出掛けたいものだ。
温泉程、普段の肉体と精神の疲労を取り除いてくれるものは無い。
僕等夫婦もまた、大の温泉ファンなのだ。