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今回被災した福島第一・第二原発に付いて、ネット上で無知からか惑わされている方々が僕から見て見受けられたので、僕から一つ論じておきたい。


福島第一原発の状況は未だ予断を許さないが、今の所は最悪の事態ではない。
炉心溶融(meltdown)というのは、普通は炉心が完全に溶融して原子炉を破壊し、大量の核廃棄物が噴煙となって風に乗って飛散する事を言う(チャイナ・アクシデント)。
これが本当に起こると、最悪の場合は数万人が死傷し、半径数十kmには人が住めなくなる。

今回の事故では、圧力容器も格納容器も破損していないので、被害は限定的だ。
熱反応はコントロール出来ていないが、制御棒が入っているので核分裂は止まっており、チャイナ・アクシデントになることは考え難い。
これを炉心溶融と呼ぶのは、事故を「事象」と言い換える政府にしては、随分と勇み足な呼び方ではないか。

海外でmeltdownと報道されていることに対して、枝野官房長官は「メルトダウンではない」と言っているが、こういう発言には一般市民は益々混乱する。

「原発が爆発した」というのも解釈の誤りで、爆発したのは原子炉本体ではなく建屋であり、軽微な水素爆発である。建屋が吹っ飛んだのは危険だが、核爆発が起こった訳ではない。
格納容器の弁から逃がす蒸気だけなら、人的被害は殆ど無いだろう。
特に日本テレビは、爆発の瞬間の映像を繰り返し流してコメンテーターが「爆発」と言っていたが、こういう不安を煽る様な報道は良くない。


有名ブロガーの中川翔子さん(しょこたん)はそうした日本政府やマスメディアに対して不信感を募らせている記事をお書きになっているが、今の所は隠蔽らしき行為行動は何処の誰にも見受けられない。

否、むしろ政府も自治体も行政諸機関も被災した方々もそれ以外の自国民も皆終始冷静で落ち着いていて、起こる事態に次々と適切な手段を繰り出して被害の拡大を的確に未然に防ぎ、文字通りの「国難」に対して国家規模の危機管理能力は、実は現政権は凡そ考え得る中で最良クラスに優れている事を、自国民の世界にも稀に見る優れた品性と共に世界に知らしめているのが現状なのではないだろうか?