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ホテルはどこも満室一杯。
従って、僕の今夜の宿は必然的に避難所となった。

今日と明日はここで宿泊する。
避難所の館内には、無料で利用出来る無線LANの電波がギンギンに飛んでいて、早速、自分が持ち込んだパソコンでこうして雑魚寝しながら配給された布団の中でブログを書いている。
電波の名前も「GanbaroFukushima」となっていた。

それにしても皆さん思った以上に元気だ。
とても人柄も気さくで明るい方が多い。

僕独りの為に、入浴の制限時間をこっそり延長してくれたおっちゃんのお陰で助かった。

「遠い所からわざわざ有難う御座いますねぇ!」

僕の隣では、福島県庁から派遣されて来たと言う30代の女性ボランティア職員さんが寝袋の中で読書中。


僕は聖書を読みつつ、就寝前のお祈りだ。


避難所は、テレビで見た通りだ。

楽しんでいる人と、もう疲れてしまっている人にかなり顔の表情が別れる気がする。


俺は、こう言う雰囲気は正直大好きだ。
現地の方達が俺の為に何とかしてホテルを予約しようと試みて下さっているが、俺としては正直、もう最終日までここの避難所でお世話になりたい。

皆、一緒に雑魚寝して、一緒に御飯を作って食べて、一緒に遊んで、一緒にナイター中継見て、一緒に将棋を打って碁を打って。

良いじゃん、こう言うのって。

皆、平等。
金持ちも貧乏人も偉いも偉くないも何も無い。

それはある意味、聖書で言う所の「天国」、「天の国」、「神の御国」、「千年王国」と言われているのに通じるものがあるかも知れない。

以前の職場の、感受性豊かで繊細でナイーブな友人はこう言っていたのを思い出した。
「普通に貧乏暮らしをしている人達よりも、被災して避難所に居る人達の方が幸せだと言えるのかも知れない。」

俺にはこう言う繊細で細かい話は、良く分からない。

人の幸福とか幸せとか、不幸とか不幸せって、どうやって何によって決まるのだろう。

俺にはますます、良く分からないのだ。