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タイガーマスクの復活
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タイガーマスクの伊達直人さんが、再び日本全国の其処彼処で活躍し始めた。
俺も小さい頃はタイガーマスクが大好きだった。
こうした英雄・ヒーローキャラと言う者は、子供達にとっては大いなる強さと優しさの象徴なのかも知れない。
俺は確か小学校1年生の時分に、劇中でタイガーマスクが乗っていた特殊仕様のカッチョ良い専用車の玩具を親にクリスマスプレゼントにねだったのを今でも覚えている。
そして同じ時分に、小学校で体育の水泳の時間にマント型のタオルを羽織ってタイガーマスクごっこをしていたら担任の先生に怒られた事が有ったっけな。
ついさっき、妻にタイガーマスクを知っているかと問うたら、妻は何と幼稚園時代にいつも熱心にテレビ番組のタイガーマスクを見ていたのだと言う。
今、日本全国に拡大の様相を呈しているターガーマスク現象は、実に心に清々しさを齎してくれる素晴らしいものだ。
昨日のNHKニュース7にては、お好み焼き屋さんのおばちゃんが児童養護施設の子供達を沢山店に招いてお好み焼きを振舞っていた。
子供達は大喜びで本当に美味しそうにお好み焼きを食べていた。
「タイガーマスクさんに影響されて、私も何か出来る事は無いかなと。」
印象的だったなぁ。
俺も日常普段の生活の中で、こうした他者に対する優しさや思い遣りを極自然に発揮出来る人間に成れたら良いのだが、今の俺の人間的な成熟レベルでは、それは程遠いものだと否が応にも自覚させられる。
タイガーマスクのニュースに連関して、俺個人の体験で思い出した事が有る。
俺がかつて阿波踊りの御当地の四国・某県に在住していた頃、週末に通っていたキリスト教会にて礼拝や集会の後の午後に主任牧師の車に乗っけられて、近くに在った県立の児童養護施設にボランティア活動に出掛けていた。
ボランティアとは言っても、子供達の遊び相手になるだけで、一緒に遊んだり、一緒に歌を歌ったり、紙芝居を読んで聞かせたり、学校の宿題を一緒にやったりと、そんなものだった。
中には俺と意気投合し、俺の手をずっと掴んで離そうとしなかった少年や少女も居たっけな。
その内のある子に、本当に馬鹿な俺は、本当に愚問をふと口を滑らせて投げ掛けてしまった。
「君、お父さんやお母さんはどうしたの?」
その質問をした直後、それまで天真爛漫に明るかった元気なその子の表情が、一瞬の内に曇って暗転したのを、俺は10年以上経った今でもハッキリと覚えている。
あ、しまった!と思っても、もう後の祭りだった。
俺は、無意識にも自分なりに謝罪の意味を込めてか、俺の手を握り続けて離さない彼の手を、再度力を込めて握り返した上で、その子の肩を抱き締めた。
暫くしてふと彼を見れば、もう元の笑顔に戻っていて、俺の隣で再び元気に大声で賛美歌を唱和していたのだった。
あぁ・・・、また思い出した話が有った。
今から数年程前だが、ウチの家が親子三代でお世話になっている近所のガソリンスタンドにて、ある日親父が車にガソリンを入れるのに付き合わされた。
そのガソリンスタンドの直ぐ隣に、これまた昔から在った借家が有った。
実は俺が仲の良かった小学校時代の同級生の当時の住まいでもあったのだが、車にガソリンを入れていて親父が御主人と話し込んでいる間に、その借家に住む少年がガソリンスタンドの敷地内にふらふら遊びにやって来てた。
俺はどうせ暇だし、子供好きなのも手伝って、その少年に話し掛けてみた。
聞けば、かつて俺が通った地元の公立の小学校の2年生だと。
そして父親の居ない母子家庭なのだそうな。
かつてその同じ借家に住んでいた同級生の友人の家も、確か母子家庭だった様な気がする。
「そうか・・・。君はお父さんは居ないのか・・・。」
「うん・・・。だってね、お母さんが『お父さんはゴミ収集者に放り込んで捨てた。』って言うんだもん。でもね、僕はお父さんが欲しい・・・。」
俺はたった今知り合ったばかりのその少年を自分の傍らに静かに座らせて、少し落ち着いて話した。
「そのお母さんの話は恐らく違うぞ(笑)そんな事は先ず無いさ!君のお父さんはちゃんと生きているよ。お父さんはどこかにちゃんと居るんだよ。そしてね、お父さんは絶対に君の事を忘れちゃなんかいないぞ!君の事をちゃんと覚えていて、いつも気に掛けていてくれてる筈なんだよ!」
「じゃあ、お父さんは何で僕に逢いに来てくれないの?何でお父さんに逢えないの?」
「うん・・・。それはだね・・・。あのねぇ、君はまだ小学校2年生の子供だろう。これがね、オジサン(俺)位の大人に成れば分かるんだよね。大人にはね、子供には分からない色々な事情ってもんが有るんだよね。だから今はイヤな思いとか淋しい思いをしてしまうかも知れん。でもね、お父さんは君の事を決して忘れてなんかないし、息子の君の事をちゃんと愛しているんだよ、残念ながら今は逢えないけどもね。今は色々な事情でお父さんに逢えないけれど、将来必ずお父さんに逢える日は来るからな!!」
「ホント!?本当に・・・!?」
「あぁ、本当だとも。かつてオジサンは君と同じ小学校に通ってたんだよ。そしてオジサンの実家は直ぐそこさ。オジサンの実家にもいつでも遊びに来なよ。」
最初は大人しくてそんなに口数の多くなかった少年は、俺と話し込んでいる内に何やら嬉しそうにソワソワし出した。
だが少年はふと姿を消した。
見知らぬオジサンの俺のクサい説教に辟易したのだろうかと思っていたら、彼は今度は嬉しそうに自慢げに携帯ゲーム機を持って再び俺の元にやって来た。
「へぇ!ニンテンドーDSlightやん!」
「うん!お母さんが買ってくれたァ!」
「そうか!こんな高価な良い玩具を買ってくれるなんて、君のお母さんは良いお母さんだよなぁ。オジサンは君位の頃はこんな高価な玩具は中々買って貰えなかったものだけどね。君が羨ましいよ。」
「このゲーム面白いんだよぉ。」
「あぁ、『どうぶつの森』だな。このゲームソフト話題らしいね。」
そろそろ親父がガソリンを入れ終わって、御主人とも話し終わって帰る素振りを見せ始めた。
そろそろこの少年ともお別れの時間がやって来るかと思った俺は、自分の財布を取り出して、当時フニート(フリーター+ニート)のこの俺は、取り合えず出せそうなだけの金額を少年にお小遣いとして渡そうと千円札を2枚程取り出し、少年に渡そうとした。
「いや、いや・・・!いいよ!だってお母さんに怒られちゃうもん・・・。」
「君は未だそんなに小さいのに遠慮ってもんを、もう知っているのか?(笑)良いじゃねぇか、お母さんには黙ってりゃ分かりゃしねぇよ!ホレ、これでそこのS野屋さん(俺が幼稚園時代から存在する地元の和菓子・お菓子屋さん)でお菓子でも買って来なよ。」
だが少年は、結局最後まで頑として俺からお金を受け取ろうとしなかった。
今思えば、無理矢理にでもお金を少年のポケットに捻じ込んでやれば良かったと少し後悔している。
そして少年は再び姿を消した。
見知らぬオジサンのこの俺の、善意の押し付けに引いてしまったのか?
そこへ親父がもう出発すると、俺を車に乗る様に催促した。
俺は助手席に乗り込みシートベルトをして車は発進した。
すると。
先程の少年が笑顔で元気にこっちの車に走り寄って来て、こっちに向かって一所懸命手を振ってくれていたのだ。
「おにぃちゃん、じゃあねぇえ、バイバァアアイイイ~~~!!」
俺はウインドウを開いて、手を振り返した。
「おう!じゃぁなぁ!また逢おうねッ!!」
運転席の親父は車を運転しながら、「あの子は誰だ?」
俺は事のあらましを掻い摘んで説明した。
すると親父も、「良いじゃないか。」と言いながら微笑んでいた。
俺も妻も、当たり前に元気で健康な両親が居る家庭に生まれ育った。
そして幸運な事に、俺も妻も、その両親は仲の良い良好な間柄だ。
世の中には、様々な事情が有って親の居ない子供も居る。
そんな子達に、きっと神様はサンタクロースやタイガーマスク(伊達直人)の姿を借りてこの世に顕現しているのだと俺は思いたい。
そう考えた時に、親父も俺との会話の中でしばしば口にしていた、「神様はいつも人の心の中に存在しているのだ。」の言葉が、現実のものとして極自然に受け入れられる気がした。
我が最愛の妻
自分を守って欲しい人・・・??
今回のlivedoorさんからのお題は今一つ分からないが、そうだなぁ。
そう言われると、俺はたった一人の人間しか思い浮かばない。
そう、我が最愛の妻。
普段、常日頃からどれだけ俺は彼女に助けられ、支えられている事か・・・。
尊敬に値する。
守って欲しい、ではなくて既に夫の俺は十全に守られている。
両親には、もう俺はこれまでに既に十分過ぎるほど恩恵を受けて来た。
このお題が逆に「自分が守りたい人」であっても、俺は何の躊躇も迷いも無く妻を真っ先に挙げる。
俺は今、夫婦生活というものに特異的に内包される幸福といったものを、日々噛み締める様に感じている。
だが職場の同僚達や上司達を見渡して見ればどうだ。
離婚、家庭内別居、夫婦不和、夫婦の会話や交流は全く無し・・・。
俺はそう言った方達を心から哀れに思うのだ。
それもまた人生の厳しい現実側面なのだろうか・・・??
そして、つい最近。
我々夫婦に、神様からの尊い授かりものが天界より舞い降りて来た。
それは先日の七夕の日に、明瞭に現代医学の視座から確認された。
あぁ、神様・・・。
感謝の極みです、本当に・・・!!!
感謝、感謝、感謝・・・。ただひたすら神様に感謝です。
2人だけで既に十分幸福な結婚生活だったのに、そこに心密かな願望まで神様は叶えて下さった・・・。
っとダラダラおのろけても反感を買ってブログ炎上になるだけだろうから、この辺でもう止めておく。
当初のお題に立ち返る。
「自分を守って欲しい人は誰?」
俺は既に、神様と妻に十全に十分に守られ、守護されているのだ。
これ以上、俺は一体何を人生に望むというのだろうか??