ISILに日本人の人質として拘束されていた、ジャーナリストの後藤健二さんが、遂に卑劣な者等の手に拠り、命を落としてしまった。
衝撃だ。
信じられない事態だ。
安倍総理も菅官房長官も、最大限の表現で強い非難声明を出した。
アメリカのオバマ大統領、ケリー国務長官、ヘーゲル国防長官も、異例の速さで声明を出した。
このイスラム国:ISILは、かつて名を馳せた国際テロ組織アルカイダを凌ぐ勢力とインパクトを現出させて、インターネットを通じて世界中から志願者や同志を集め募り、不気味に今でも勢力を保持・拡大している様だ。
こうして21世型の戦争とでも言うべき、前世紀までの国家間のそれとはまた違う新たな形のグローバルな対テロ戦争が、開戦の火蓋を切った。
人質の後藤健二さんが暴力テロリスト集団であるISILに拠り殺害されてしまった事には勿論、この僕も日本人として衝撃と悲嘆を覚えるが、僕が真に衝撃を受けるのは、この平和国家である日本国が、遂にその21世紀型の対テログローバル戦争に明確に巻き込まれてしまった事が、全世界中に発信された事だ。
取り敢えず2015年の現在では、日本国内はまだまだ世界で一番平和なのだが、国家としての日本国が最大の同盟国であるアメリカ合衆国と共に、対テロ戦争に現実巻き込まれて、否が応にも開戦させられたと言える。
戦争と言う人類規模の暴力行為もまた、新たなる段階に突入してしまった。
ISIL:イスラム国に言わせれば、アメリカ合衆国も傍若無人な悪の帝国であり、その友人で同盟国の日本国も許し難き敵国なのだろうが、そもそも湯川遥菜さんや後藤健二さんが戦争捕虜だとしても、ISILは戦争における捕虜に対する国際ルール・規約を全く遵守していないし、全然守るつもりもない。
ここで今回の日本人人質拘束問題に際して、ロシア連邦の目立った動きや声明は全く見い出せない事も、僕としてはやや少し気掛かりだ。
そのロシア連邦の国家元首は、間も無く来日予定だ。
安倍晋三内閣総理大臣、菅義偉内閣官房長官、岸田文雄外務大臣、中山泰秀外務副大臣、また関係のスタッフの皆様方、本当にお疲れ様でした。
政府上げて全力で取り組んだ問題が、こうして残念な結果になってしまった事を受け止めて、21世紀の日本国の取るべき方針を再度明確に定め直して、前進の歩みを止めないで頂きたいと切に願います。