宇宙人ぶすおの真実の記録

穏和な日常生活の風景。 幸福。 幸せ。 心の安定。 精神の充足。 心の平安。 愛情。 愛と調和。

避難所

東日本大震災の個人的な思い出

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東日本大震災から、丸2年間が経った。
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僕の中では、特に思い入れと言うか、思い出が有る。

職場でボスから直接に震災ボランティアへの出動を打診され、それを受諾し福島県相馬市に単身乗り込んだのだ。
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百聞は一見に如かず。

被災現場の悲惨さは目を覆うばかりであった。
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だが、逆に僕は現地の人々にもてなされ、逆に元気を頂いてしまったのは実に皮肉な事であった。
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福島県の方達は本当に良い方ばかりであった。

また福島県相馬市の方達にお会いしたいな。

皆さん、まだ元気でいらっしゃるだろうか・・・??

ボランティアの立場でありながらも、避難所(はまなす館)に寝泊りすると言う御法度を犯しながらも、避難所の方々には逆に本当に良くして頂いた。

あの時、避難所にて雑魚寝で寝泊りしておられ、僕一人の為に浴場の時間の都合を付けて頂いた親切な親父さんや、漁師の方達。あの方々は、今は元気にされておられるだろうか??

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多くの人々が、あの日、命を突然に落とした。

行方不明者はまだ膨大な数に上る。


未曾有の大災害の現場で感じた、人との絆。
同時に、人生や世の中の理不尽さ。

感じた事は数多く有り、震災ボランティア経験は、僕の人生の財産そのものとなった。


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ここ静岡県は東南海大地震の最大被害想定地域だ。
富士山大噴火も、最近になって実しやかに噂されている。

次は、僕等の番だ。
東日本大震災は決して対岸の火事ではない。


いざ、自分の身にあの様な事態が降り懸かれば、僕は正気を保って残りの人生を全うする自信が全く無いのである。

福島県相馬市の追憶

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僕が震災ボランティアにてお世話になった、福島県相馬市の避難所のはまなす館から、僕の職場宛にお手紙が有った。

相馬市の近況を伝える内容と、感謝の意を伝える最高責任者からの書簡であった。


嬉しい

あの日々が、脳裏に甦る。



はまなす館では、職員さんやボランティアさん、また避難者の方々など色々な方との温かい交流が有った。

それらは、掛け替えの無い僕の一生の財産だ。


僕の職場のボスがそのお手紙を読みたがっているので、明日職場に持って行く。

妻も喜んでいる。
本当に、妻として夫の貴方が誇らしいと。


福島県相馬市の恒例行事「相馬の野馬追い(のまおい)」は、残念ながら今年は中止らしい事をYAHOO!ニュースで知った。

テレビで見て、また書簡の中でも触れられていたが、福島県相馬市の全ての避難所は6月17(金)17:00を以って閉鎖するそうだ。

俺はボランティアスタッフとして、福島県相馬市の避難所は全箇所巡回した。


感慨深いものが有る。


相馬中村神社の御祭神である日本神話の最高神:天御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ)様と、主イエス様に、福島県相馬市の復興と、更なる発展を心より祈る。



また、逢いたいな。
あの人達に。

福島県相馬市の人達に。

震災ボランティア 第6日目

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今日の午前は単独任務の自由行動。
予定通り、2つの避難所を訪問した。


1件目は、ある物資を入用だった30代主婦に、その物資を後日届ける約束をしていたので、届けに上がった。
そしたら、本人不在(苦笑)
取り合えず物資は受付の職員さんに伝言と共に置いて行った。

2件目は、子供の女の子つるちゃんに用が有ったのだ。
俺の仕事上の調査ファイルに、少し気になる記述が前任者チームからの申し送り事項の中に存在したのだ。
ところが残念な事につるちゃんも不在。


午後からは遠路遥々長崎県から到着したチームと合流。
羽田空港まで飛行機で、そして東京から福島へは東北新幹線で。そこから現地へはレンタカーでいらしたそうな。
相変わらず、その人達も穏やかで素晴らしい人柄の方達ばかりだ。

午後は、いつもお世話になっているここの避難所を巡回したのだが、もう俺は顔見知りも大分増えて来て、午後、ボォ~っと突っ立っていたら、小学校2年生のこれまた本当に可愛らしいお洒落な女の子のMちゃんに、小さいドーナツを頂いた。
「ねぇ、これ食べてよぉ!」
可愛いものだな。
俺はそのままMちゃんとそのお友達と談笑。
Mちゃんは宿題の書き取りをやりながら、俺に色々訊いて来た。
「ねぇ、この3人の女の子で誰が一番好き!?ねぇ、今好きな人って居るのぉ!?」
「奥さんがおじさんは世界で一番なんだ。」
「あれぇ?だってお兄さん指輪してないじゃぁん!!」
「お兄さん、めちゃくちゃ力が有りそう!だってすんげぇ体格良いモン。」
「そんな事は無いだろう。」

「私たちさぁ、お金一円も無いもん。津波で全部流されちゃって。」
「それなら、オジサンが少しだけど、皆にお小遣いを上げよう。」

たったそれだけで、「んもぉ、信じられない!」と言った表情で言葉に詰まるMちゃん。

「俺は約束は守るよ。でも今細かいのが無いんだ。またお小遣いを渡しに来るね。」

Mちゃんは信じられないと言った顔付きで、俺にお別れの挨拶をしてくれた。
「ドーナッツ美味しかったよ。どうも有難うね!」


そうした些細な交流1つ1つがヒシヒシと嬉しく感じる。


いつもの夕のミーティングの後、突然急に、所長に俺が個別に呼び出された。
そして応接室に通されて、一体何の事やらと一瞬身構えたが、それは所長からの改めての労の労いと心配の温かいお声掛けであった。
聴けば所長さんも被災者で避難者だったそうだ。
そして、お身内を今回の震災で亡くされて、実際に遺体安置所に遺族として行ったそうだ。
その時以来の苦心や苦労を、俺相手にしんみりと語ってくれた。
その上で、俺が遺体安置所の任務に従事していた事に対して、心からの謝意を示して下さった。


1000年に1度の大地震。

俺は、神様に導かれて、ここ被災地にやって来たのか??
最初は、職場のボスからの単なる業務命令位にしか考えていなかった。

だが、毎日が濃密で濃厚で、不謹慎だが、今ほど幸せや幸福を感じる時間はこれまでの人生を振り返って見てもそうそう無かったと思う。

所長は、ただの俺独り如きの為にお気遣いを示して下さり、俺の身をとても心配して下さる。
「郷里に奥様がおいででしょう!?大丈夫なんですかぁ!?奥様の為に帰って差し上げた方が良いのではないですか?どうぞ無理は為さらずに、引き上げて頂いてお帰り頂いても良いんですよ。Iさんは本当に色々良く尽くして下さっていますから。」
「いいえ、僕は当初のお約束通り、最終日の5月29日(日)までは、ここに留まります。」
「そうですか・・・。分かりました。」




明日は取り合えずお休みだ。
いつもは妻に任せ切りだった身の周りの事を、全部独りでこなさなければならない。
溜まりに溜まった1週間分の洗濯を、避難所の洗濯機をお借りして洗濯を済ませてしまおうか。

震災ボランティア 第3日目

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今日も昨日に引き続き、遺体安置所だ。

午前、福島県知事が御来臨された。
俺の直ぐ目の前で深々と頭を下げられ、「皆さん本当に大変でしょうが、心より深く感謝申し上げます・・・!」


昨日、俺にいきなり話し掛けて来たとても気さくで腰の低い50代の男性の方が、急に遺体安置所に見えられて、俺の事を心配して下さった。
名刺を交換したのだが、何と聞けば誰でも名前を知っている東京都内の某有名私立大学文学部の社会心理学科の教授の先生であった。

それにしては、随分と気さくで腰が低い方だ。

「僕は若い頃、恋の悩みを胸の内に抱えていた頃は、心理学者の富田隆先生の本を良く読んでいたんですよ。彼はお知り合いですか!?」
「富田先生は上智大学で私の先輩でしたよ。」

訊けば教授は、御遺体の処理作業で精神的に不調を訴えた自衛官や警察官や関係者の方々の為に心のケアや支援をする為に来たのだと。


本日の御遺体は、2体。
震災後、既に2ヶ月以上経過している御遺体は、やはり悪臭が凄まじく、蛆虫が身体中に湧いている。


仕事は通常通りに時間通りに終わった。

今日は別の地元出身の男性の方に夕食に誘われて、食べた。

外食店はどこも大繁盛しているのだと言う。
こうして外から来たボランティアさんやら業者さんやらで、言って見れば不謹慎かも知れないが震災特需なのだと。
僕が連れて行って頂いた時も、まだ6:00代だったのに店は満員だった。
とっても美味しかった中華料理であった。


本当はルール違反なのだが、俺の避難所宿泊は今日限りだったはずが、ほぼ全職員様の本当に温かい御配慮とご親切により、最終日の5月29日(日)まで置いて頂ける事になった。


とある、男性の被災者で避難者の方は俺に強くこう言った。
「ボランティアっつったってねぇ、ホテルに泊まってヌクヌクして数日だけ来て、その後は郷里の家に帰れて、ちゃんと帰る家や家族が有るって、そんなのなぁにがボランティアだっつーのよっ!!」

東北・福島の独特のイントネーションで彼は俺相手にまくし立て、続けた。

「そこに来るとさぁ。Iさんは俺達と一緒に雑魚寝して寝泊りして、一緒に風呂に入ってくれて、一緒の御飯を食べてくれて、そうやって俺達避難者は、生活を共にして感じて欲しいんですよ!!俺達はもっともっとこう言う事をメディアとかで言いたいんですよ!言えるのなら俺はどこにでも行きますよ!俺達Iさんみたいな人は初めてだぁ!俺達、Iさん見てて立派だなぁと思って見てましたよ!俺はIさんにずっとここで俺達と一緒に生活して欲しいんですよ!そして少しでも俺達の実際の本当の生活を感じてもらって欲しいなぁ。上の人達っつぅのは、ヌクヌクした場所から踏ん反り返って命令や指示ばっかりしてるでしょう!?ふざけんなっつぅの!!!だから遠慮なんてするこた無いんですよ、これっぽっちも!Iさんもっと自分に自信持ちなよ!Iさんにはいつまでもここに居て欲しいなぁ。」


俺は、いつの間にか被災者の方に心を掴まれてしまったのかも知れない。


今日でここの避難所は退去せねばと独り荷造りしている最中、小学校3年生の男の子が俺に突然抱き付いて来た。
「ねぇ、おにいちゃんジュース買ってよぉ~!」

自動販売機のジュースを買って欲しいと俺にねだる。

「あぁ、ちょっと待ってね。オジサンはもう今日でここを出て行かなくちゃ行けないんだ。また後でな。」

俺は荷造りをひとしきり終えた後、少年との約束を守る為に財布を持って、さっき少年が居たらしき場所に戻って見た。

少年は祖父に何やら説教されてる。

だが少年は俺の姿を認めるや否や、「お兄ちゃんシィ~~っ!こっち、こっち!!」
小声で祖父に見付からない場所まで俺を案内する。
そこでジュースの代金を受け取ろうと言う魂胆なのだろう。

「ハイよ、友達の分もな。」

俺は少年に500円玉一枚を渡した。

「うん!有難う御座いまァすっ!!」

暫くして、俺は信じられない事に宿泊を任務最終日までの大幅に延長させて頂いたのだが、今度はジュースを美味しそうに飲んでいるさっきの少年にまた遭遇。

「オジサンね、まだ暫くここに居られる事になったよ。」
「やったぁ~~!!」

少年は俺に飛び付いて来て、抱き付いて離れなかった。


この避難所は、皆何等かの理由で家に帰れない、帰る家が無い人達ばかりだ。
だが、ここには家が有る人でも持っていない何かが確かに有る気が俺にはするのだ。


あ、だらだらブログを書いている内にもう消灯の館内放送だ。
電気も節約しないといけないので、あまり使えないし使わない。

避難所の夜は早い。
21:30消灯。
起床は5:30だ。


さぁ、もう寝よう。

明日の任務は未定なのだが、朝のミーティングで何か命ぜられるのかも知れない。
そう言えばミーティング中も度々余震が有るのだが、所長以下全員もう慣れっこになってしまっている。

地震、雷、火事、親父。

やはり、そのどれも恐いのかな。


震災ボランティア 第1日目の夜

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ホテルはどこも満室一杯。
従って、僕の今夜の宿は必然的に避難所となった。

今日と明日はここで宿泊する。
避難所の館内には、無料で利用出来る無線LANの電波がギンギンに飛んでいて、早速、自分が持ち込んだパソコンでこうして雑魚寝しながら配給された布団の中でブログを書いている。
電波の名前も「GanbaroFukushima」となっていた。

それにしても皆さん思った以上に元気だ。
とても人柄も気さくで明るい方が多い。

僕独りの為に、入浴の制限時間をこっそり延長してくれたおっちゃんのお陰で助かった。

「遠い所からわざわざ有難う御座いますねぇ!」

僕の隣では、福島県庁から派遣されて来たと言う30代の女性ボランティア職員さんが寝袋の中で読書中。


僕は聖書を読みつつ、就寝前のお祈りだ。


避難所は、テレビで見た通りだ。

楽しんでいる人と、もう疲れてしまっている人にかなり顔の表情が別れる気がする。


俺は、こう言う雰囲気は正直大好きだ。
現地の方達が俺の為に何とかしてホテルを予約しようと試みて下さっているが、俺としては正直、もう最終日までここの避難所でお世話になりたい。

皆、一緒に雑魚寝して、一緒に御飯を作って食べて、一緒に遊んで、一緒にナイター中継見て、一緒に将棋を打って碁を打って。

良いじゃん、こう言うのって。

皆、平等。
金持ちも貧乏人も偉いも偉くないも何も無い。

それはある意味、聖書で言う所の「天国」、「天の国」、「神の御国」、「千年王国」と言われているのに通じるものがあるかも知れない。

以前の職場の、感受性豊かで繊細でナイーブな友人はこう言っていたのを思い出した。
「普通に貧乏暮らしをしている人達よりも、被災して避難所に居る人達の方が幸せだと言えるのかも知れない。」

俺にはこう言う繊細で細かい話は、良く分からない。

人の幸福とか幸せとか、不幸とか不幸せって、どうやって何によって決まるのだろう。

俺にはますます、良く分からないのだ。
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