- ブログネタ:
- 被災者の方々へメッセージを! に参加中!
福島第一原発の3号機の建屋でも、水素爆発が起こった。
これは格納容器の弁から排出された蒸気が分解した水素が大気中の酸素と反応しただけで核爆発とは関係ないが、「爆発」という言葉があたかも原爆を連想させて恐怖をかき立て、あらぬデマが乱れ飛んでいる。
原子力について初歩的な事も理解していない人が多いので、僕から改めて説明しておく。
西岡参議院議長が「炉心融解すれば原爆が落ちたのと同じような状態になる」と発言したようだが、これはとんでもない間違いである。
前にも説明した様に、炉心溶融というのは燃料棒が溶融して水蒸気爆発を起こし、圧力容器を破壊して大量の核物質が周囲に飛散する事故である。
放射能汚染の範囲は広いが、核爆発の様な破壊力は無い。
燃料棒が損傷した程度の事故に炉心溶融という言葉を使うと、海外メディアがmeltdownと報道して誤解を招く。今回も藤崎駐米大使が「メルトダウンは起きていない」とコメントして、枝野官房長官の説明と食い違うと問題になったが、これは政府の勇み足である。
枝野官房長官は「炉心溶融はメルトダウンではない」と説明したが、炉心溶融は英語でmeltdownとかChina syndrome(accident)と訳すのが普通である。
原子爆弾というのは核反応を瞬時に連鎖的に起こして大きなエネルギーを出すものだが、原子炉は核反応を制御棒でコントロールしてゆっくり起こすものだ。
今回の事故では緊急停止で制御棒が入ったので連鎖反応は止まっており、核爆発は絶対に起こらない。
武田邦彦氏が「核爆発の可能性がある」と書いているが、これも流言蜚語である。
ただ武田氏もいう様に、ホウ素を注入していると言う事は、核反応が部分的に続いているのかも知れない。熱崩壊だけなら(核反応を媒介する)中性子を止めるホウ素は必要無いからだ。最悪の可能性として、溶融した燃料が炉内で反応して再臨界を起こすと、過熱して圧力容器が崩壊する「メルトダウン」は起こりうるが、核爆発は起こり得ない。燃料棒のウラン濃度は原爆より遥かに低いので、全く制御出来なくても核爆発は起こらない。原子爆弾でさえ、核爆発はTNT火薬などの爆弾で圧縮しないと起こらない。
嘘だと思うのなら、現在は御在天の原子爆弾開発のアメリカ合衆国国家プロジェクト「マンハッタン計画」の主導者で在らせられたアルバート・アイシュタイン博士御本人様に、青森県の霊媒イタコさん等に取り次いで貰って訊いてみると良い。
繰り返す。
核爆発は絶対に起こらない。
また現在報じられている程度の被曝量では、人体に影響は無い。まして首都圏の人が心配する必要は無い。核燃料が原子炉の中に閉じ込められている限り、破局的な放射能汚染は起こらないので、圧力容器を守ることが最優先だろう。緊急停止から3日たってかなり冷却され、原子炉内が海水で満たされているので、メルトダウンは起こらないと思うが、それでもやはり確率はゼロではない。
僕は職場で常日頃からレントゲン撮影のスイッチを押している。
本チャンの仕事よりもそちらの仕事を担当可能な国家資格保有者が差し当たって僕だけしか見当たらず、自然と今の職務担当と相成った。
CT(Computed Tomography)、数種のデジタルレントゲン撮影。
毎日毎日朝から晩までスイッチを押しに押しに押しまくって来る人来る人全てに、私は放射線を被爆させまくっている。
その際の放射線量と今回の震災の被爆者達の被爆線量が大して変わらないのなら、他に心配すべきやるべき事は在るだろうと言うのが僕の見方だ。