このインパクトの有る、これまた怪しい書籍は、僕にとっては実に懐かしい、今から23年も前の高校生の頃に自分で購入した、初めてのタロットカードの写真。
ネットで検索したら、懐かしい写真が大量に出て来たので、思わずそれらの写真を拾い集めた。
あぁ、本当に懐かしいものだなぁ。
著者は、アレクサンドリア木星王さん。男性の方だ。
現在、お歳は80代半ばのお爺様だが、この日本にタロットカードやタロット占いを広めた第一人者だ。
僕は高校生の頃からして既にこう言う怪しいモノに感応する、かなり変わった感性の持ち主だったかと、今自分で思える。
だが、正に僕の高校の同級生で仲の良かった或る男性のA君は、高校の修学旅行にタロットカードを持ち込んでいた。
そんな事を思い出して懐かしくなり、facebookにてA君にそんな話を振ってみたら、今は彼はもうタロットなんて全くやってもないし興味も無いとの事だった。
こう言う物は主に女性が興味を示すものだろうが、中には男性でこうした心霊・スピリチュアル・易占と言った方面に強い興味を示す人は、極少数ながらも中には存在する。
先日、かなり久し振りに本屋さんのオカルト・精神世界・スピリチュアル・占いコーナーにて「聖母のメッセージカード」なるものをふと購入したが、その傍らに種々多々のタロット占い教本やタロットカードが売られていたのを見て、値段もかなり手頃(税込1200円)だったので、23年振りにタロットカードを買ってみた。
「はじめてのタロット占い」(新星出版社)
その著者の方が、こちらMahou様。
肝心のタロットカードの絵柄は、これまた独特な質感で、タロットカードには全く興味の無い僕の妻も、絵柄のデザインはとても気に入った。
タロットカードの面白さの一つは、絵柄のデザインが本当に豊富な種類に溢れて、それぞれに独特の雰囲気や質感を醸し出している所だ。
僕から見て、こうしたスピリチュアル方面に興味を示す男性と言うのは、一見見た目や外見からは意外な人間が興味を示す様に思える。
僕の大学の或る仲の良かった人の良いB先輩は、常に複数の女性と同時並行に交際しながら出会い系サイトに釣り糸を垂らす事にも余念が無く、またソープランドやらファッションヘルスやら抜き屋やらテレクラ等の風俗店に熱心に通い詰めつつも、一方できちんと本命の彼女さんの事は大事にして愛してらした、実に個性的な性豪傑だった。
彼は自他共にそれを認めていたが、僕がこのB先輩と知り合い交流して行く内に、僕が最も驚かされたのは、彼が大学低学年の時分の夏休みにお独りで、あの世界最大の宗教巡礼地である南フランスのLourdes:ルルドを訪れ、其処であの奇跡の泉から水を汲み、日本に持ち帰ったとの話だった。
これが、そのLourdes:ルルドの泉の実際の写真。
ここがその、無学なド田舎の少女ベルナデッタ・スビルーが聖母マリア様の出現とお告げを受けて掘り当てたとされる、奇跡の泉の場所。
今でも其処からは滾滾と奇跡の泉が湧き出しており、全世界中から常に押し寄せる(年間巡礼者数は300~500万人)人々に常に病の平癒や回復をもたらしている。
現在のルルドは、壮大な大聖堂やら多数の宿泊施設やら土産物店がひしめき、文字通り世界最大規模を誇る一大宗教巡礼地となっている。
B先輩は僕に、「なぁI君、『ファティマ第三の預言』が気になるよね(^^)」
この写真は、そのポルトガルはファティマにて聖母マリア様が予告通りに奇蹟現象を顕した際に撮られて、地元の新聞で報道された際の有名な写真。
この事は当然現地のメディアはこぞって大きく取り上げたが、信じられない事にこのポルトガルで突如起こった奇蹟現象の事は、当時の、本来は非キリスト教国である筈の日本の新聞でも報道された。
本ブログ読者諸氏の皆様におかれては、もう既に概要は御存知だろう。
ポルトガルの片田舎ファティマにて、聖母マリア様が3人の牧童に対して人類の未来予言を3部構成で告知して託した。
その内の前2部は既にローマ教皇庁は公開したが、何故か第3部のみ頑なに公開を拒否。
聖母マリア様はAD1960に達した時点で第3部を公開する様に3人の牧童に指示したが、何故かローマ教皇庁はその指定年であるAD1960を過ぎても非公開を貫き続け、AD2000代に入り漸くローマ法王:ヨハネ・パウロⅡ世様の御下命に拠り公開されたかに見えたが、国務長官(ローマ法王に次ぐローマ・カトリック教会のナンバー2)のアンジェロ・ソダーノ枢機卿猊下(イタリア人。彼はまた同時にフリーメーソンの会員でもある)は重要部分をことごとく握り潰して内容を矮小化し、「遂に世紀の大発表」に漕ぎ着けた。
この全世界に向けたファティマ第3預言の公開、発表の公式の場で、公開命令者本人で在らせられるヨハネ・パウロⅡ世聖下はその場で怒りを露わにして、その席上で憮然と拳で机を連打叩いたのは、関係者の間ではつとに有名な話だ。
これ以上の詳細は、他の書籍や他サイトに譲る。
B先輩は斯様にキリスト教関連の事や聖書そのものにかなり興味を示していたが、御実家は開業歯科医院であり、其処の院長先生でいらっしゃるお父様は仏教の僧侶の資格保有者でもある。
御実家の御宗旨はキリスト教などではなくて、仏教だ。
こうしたタロット占いやらオラクル(神託、託宣)カードやら、延いては仏教信仰やらキリスト信心・マリア崇拝、そして創価学会さんや天理教さんの信者さんも同様に、宗教とかスピリチュアル・心霊・水晶等のパワーストーンと呼ばれる物と言ったものは、それを心から信じて縋り頼る人々にとって、厳しい人生の荒波を航海して行くに当たっての支えであり、人生の選択や決断に迷った時の羅針盤であり、また心や精神の拠り所であり、また安定した錨(いかり)の様なものなのだろう。
だからこそ、これからますます科学技術やテクノロジー、医療水準、生活水準が向上を続けても、宗教やスピリチュアルは我々人類・人間達の間から滅びる事は決して無いのだろう。
だって結局人生なんて、何処のどんな誰にとっても、とても理不尽で厳しくて苦しく辛く、そしてとてもままならないものなのだから。